作品タイトル不明
231.
《ジークSide》
魔王国、俺の城にて、偉い人たち全員を集めて、会議を行っていた。
神獣王ソフィア。
神竜王エルロン。
前魔王ヴェイグ。
神竜、魔獣、魔族の王たちに、俺は状況を説明する。
チノがさらわれたこと。
ジャマーが魔王国に攻めてきたこと。
これから……チノを助けるため、敵地に乗り込むこと。
「てことで、俺がいない間、敵がまた攻めてくるかもしれない。みんな、十分に警戒してくれ」
すると……。
王たちは、にこやかに笑って言う。
「何を言ってるのですか、ジーク。みなで、敵地に行きましょう」
「え? いや……ソフィアさん。何言って……?」
するとエルロンがにやりと笑う。
「最後の敵を倒しに行くのだろう? 水くさいぞ先生! 我らも協力させろい!」
! 我らもって……。
前王ヴェイグがうなずく。
「ジークよ。われらはそなたに救われた。そなたのピンチとあらば、よろこんで力を貸そう」
「いや……でも……」
「敵の数は未知数なのだろう? ならば、こちらも数で対抗するべきだ」
うんうん、と王たちがうなずく。
みんな……。
「ジーク、あなたはチノさんを助けることに集中してください。あとの雑事は、あなたが救った人と獣に任せるのです」
……俺の救った、命。
別に俺は当然のことをしたまでだ。
恩とか、着せるつもりはさらさらなかった。
でも……今は人手が足りない。
敵には超魔王……親父がいる。それに、あの変な魔獣の群れも。
そんな中でチノを助け、そして、ジャマーをぶっ飛ばす必要もある。
ひとりじゃ……無理だ。
「本当に……いいの?」
「「「ああ!」」」
……みんな、ありがとう。
俺はぎゅっ、と拳を握りしめる。
「ありがとう。じゃあ皆、力を貸してくれ!」
さあ……いくぞ、ジャマー。
おまえを倒し、親父とチノを救い……。
ハッピーエンドを迎えるために!