軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

カミラ救出作戦3

「カミラ!」

「みんな!来てくれたの?ごめんね……」

「どうやらひどいことはされていないようね。少しだけ見直したわ」

ゾフィが呟く。

「さぁこれで満足したか?薬師をこちらに貰おうか」

「カミラを無事に返してくれたら、これから定期的にポーションも上納金も提供する。その方が、幽閉して管理するよりも確実だろう!?誘拐すれば衛兵達がいつまでも追い続けるぞ!今回で睨まれているのだしな!」

声も知られていないはずのジーモントが交換条件を叫ぶ。

「ガキどもが一丁前に考えて来たのか。だがな、そうは問屋がおろさないのだよ。武器を下ろしてこっちに来い。そうだ、その魔法使い装備のお前だよ。杖を地面に捨ててこっちに来い。他の奴らも武器を地面に置け」

『カミラ、合図をしたらみんなのところへ走り出すのよ』

カミラにはなぜか離れたところにいるユリアンネの囁きが聞こえる。俯きかけていた顔を上げるとユリアンネがうなずいている。

カミラに意図が伝わったのが分かったユリアンネは大きな 杖(スタッフ) を地面に転がし、子供の時に父ラルフに買って貰った 杖(ワンド) を魔法の収納袋からこっそり取り出して、ローブの中で握りしめる。そしてゆっくりと“蒼海の眼”の男6人とカミラが待つ方へ歩き始める。

「カミラと交換よ、こちらに向かわせて」

「よし分かった。変なことをすると撃つからな」

と4人が弓を構えて狙いをつけてくる。

『シミ、プランBよ。お願いね』

今度はシミリートにユリアンネの囁きが伝わる。

シミリート達“選ばれた盟友”の4人と、“蒼海の眼”の男6人が見合っている中間点に、ユリアンネとカミラが近づいてくる。

「今よ!」

ユリアンネの合図でカミラは仲間達のところへ走り出し、ユリアンネは仲間とも敵とも違う方向へ走り出す。

「もう人質なんてどうでも良い、あの薬師を狙え!杖も手放している今がチャンスだ!」