軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ミノタウロスダンジョンからの帰還

刀を使うサンダーの目から見ても、この宝箱から見つかった刀は魅力的なようである。

欲しいという言葉は口にしないが、返却後もユリアンネが魔法の収納袋にしまうまで目で追いかけていた。

「さ、お宝も入手できたし、後は戻るだけね」

「どうせなら地図を完成させながら帰ろうぜ。ツキノハラの人達も喜ぶぞ」

「はい、はい。頑張って描きますよ」

シミリートの発言にため息をつくそぶりはしながら、集落の人達のために引き続き地図を描き続けるユリアンネ。

「ユリのために、五体満足の死体も用意するから」

入口に戻る際にも、念の為に宝箱は探すが見つからない。しかし、オークダンジョンの帰り道と同様に、死霊魔法に使うための傷の少なく倒した死体を確保していく一行。

「久しぶりの屋外だな」

「トリアンダンジョンでも洞窟の階層もあったけれど、やっぱり太陽があるのはありがたいわね」

「ゼラ達も無事に過ごしていたようね」

自分達が洞窟から出てしばらく休憩していると、 戦馬(バトルホース) 達も気づいたようで近寄ってくる。

各自の乗馬を撫でて、無事であったことに安堵する。

ミノタウロスは可食部がないため、再びオーク肉で食事をとってから、集落に戻る。

「ツキノハラに戻ったら、野菜もしっかり食べないとね」

「醤油を使った煮込み芋の旨さも分かるようになったからな」

「炊き立てのご飯も美味しいわよね」

「漬物や焼き魚と一緒に食べる白いご飯が、ね」

転生して来てからパン食ばかりであったが、仲間達も白いご飯の魅力を理解してくれたようで、少し嬉しくなるユリアンネ。