軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

港街シオサキ

中継島を出発して約2週間、“飛魚”や“サメ”の来襲はあったがクラーケンやシーサーペントほど厄介な魔物に遭遇することなく、目的の風花の中つ国の港街シオサキに到着する。

主に島で入手した食料、そして“飛魚”などを使用することで、魔法の袋に収納していたハイオークの肉を使用する機会はほとんど発生しなかった。

後で自分達だけで食べられるありがたみと、似た食事ばかりになる残念感で悩んでいるヨルク。

「これから1週間ほどの陸での旅では食べる機会がいっぱいあるはずだから」

ゾフィに慰められている。

「シミリート達には世話になったな」

「いや、こちらこそ船長の伝手で船や賊の売却までして貰って助かったよ」

「それと運賃より護衛代の方が上回ったこともだろう?」

「ははは。確かに」

「それだけお前達に助けられたということだ。またトリアンに向かうときに、タイミングが合えばこの船に乗ってくれよな」

「それはなかなか難しいタイミングだろうな。まぁその機会があればな」

約1ヶ月も狭い船内で一緒だったアーロルフをはじめとする護衛冒険者や船員、特にジーモントはコックとも別れを惜しむ。

「それにしても、ビックリしたわ。船などの売却で貰った金貨の数が多かったから」

「まぁ貨幣価値が違うからですね。モンタール王国の貨幣に比べて穴が空いている分だけ貴金属の使用量が少ないから、ちょうど2対1の両替基準ですね」

「この貨幣に空いている穴ってなんで四角いの?」

「製造する際に、四角い棒を通して縁を磨いて滑らかにするためらしいですよ。丸い穴と丸い棒だと滑るらしいので」

「流石、フェザーはよく知っているね」

「それにこの穴が空いていると、紐を通して持ち運べるから便利なんですよ。100枚単位などでまとめることもできますし」

日本の古銭でも、丸い貨幣に四角い穴が空いていた意味を初めて知ったユリアンネ。