軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

書店の現状3

ジーモントの実家の宿屋までそれほど離れていないのだが、ふらつきながらラルフとアマルダに両脇を支えられて歩いて行くユリアンネ。

「オトマンさん……」

呆然としている彼女を3人部屋のベッドに座らせる。

部屋から出てきたラルフがドロテアとシミリートに伝える。

「今はアマルダが付き添います。ドロテアさんもこの宿に一人部屋を用意しています」

「わかりました。また様子を見にきます」

シミリートは実家に泊まるが、ドロテアの部屋もあるならばまずは安心である。

ラルフが部屋に戻ったところで、ジーモントに状況を伝え、様子を見ておいて貰うよう依頼する。ジーモントも、皆と別れた後に両親から状況を聞いたらしく、頷いている。

「で、シミはどうするんだ?」

「俺は、衛兵の拠点に行って状況を確認する。もちろんオトマンさんのこともだが、そもそものこの独立宣言での内戦状況や、先輩たちが無事かも気になるからな」

「そうか。ユリのことはうちで面倒を見るから心配するな。ラルフさんとアマルダさんもいるし、な。もちろんドロテアもいるからな」

「二人とも頼んだぞ」

「もちろんです」

とても食堂で皆と食事を取れる状況ではないユリアンネを見て、ラルフとアマルダを含めた3人は部屋にこもっている。

その結果、シャドウやウィンデルたちが街から帰って来ての食事には、ジーモントとドロテアのみが同席することになった。

「そうか、ビザリア神聖王国の侵略の噂は聞いていた。そこで活躍か。それにモンヴァルト山脈を越えて来たとは流石だな」

ドロテアの紹介をするのにその経緯もウィンデルたちに説明するジーモント。

「はい。ただ、それよりシャドウは故郷に帰ったのではないのですか?ウィンデルさんたちも一緒にトリアンにとどまっているなんて」

この独立騒動で港から出航制限がかかり足止めを受けていること、コミュニケーションが苦手なシャドウたちのみでは不安なのでウィンデルたちも付き添っている経緯が共有される。