軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

不死者ダンジョン最深部2

「あれ?」

不死者ダンジョンの最奥と思われる部屋の扉を開けて中に入ったのだが、広い空間には何も無いようで、シミリートから声が漏れる。

「おいおい、何もいないのか?」

「何ですか?不躾な人達ですね」

「誰だ!」

「人に名前を問う前に自分から名乗るものでは無いですか?」

広場の奥に部屋がつながっていたようで、そこから現れる男性。背中には蝙蝠のような大きな翼が生えている。

「吸血鬼!」

「ヴァンパイア!」

「本当に礼儀のなっていない人達ですね」

「お前、ニキシオンとかいう吸血鬼か?」

「始祖ニキシオン様の御尊名を知っておきながら呼び捨てとは!」

「じゃあお前はそのニキシオンの手下ってところか。つまり、レッサーヴァンパイアか。モラクとか言ったか、あいつと同じだな」

「我のことをレッサーヴァンパイアと侮辱するとは。しかもモラク程度と同等と!」

背中の翼を大きく一度羽ばたかせるとそのまま空中に飛び上がる。

「無礼者は死になさい!」

≪氷槍≫が何本も仲間達に投げつけられて来る。

大きな≪石壁≫を発動させて仲間を守りつつ、使い魔のシルヴィスを解き放ち上空に飛ばしておき、そして≪雷撃≫≪火槍≫などを発動するユリアンネ。≪火炎≫を放つドロテア、矢を射るゾフィ以外は、壁の影に隠れて様子を見る。空中でありポーションをかけることも難しい。

「この部屋ってレイスか何かだったんじゃ無いのか?」

「あぁ確かにいましたが、邪魔でしたので退いてもらいましたよ。それよりもモラクのことも知っていて、これらの魔法。あなたたち、モラクをどうしました!?」

「あの美的センスのない女はこうなったわよ」

ゾフィの代わりにけなしながら、金細工の紋章のような指輪を少しだけ壁の外にのぞかせるカミラ。

「それはニキシオン様の!お前たち下等生物が持つような物ではありませんよ!」