軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

村の奪還

「お前たちが魔術師団に雇用されている冒険者たちか。戦闘に手出しをして足手まといになるなよ」

ステフェンの街の外で合流した、フィノイス周辺の村の奪還隊。その戦闘班を率いる騎士団の隊長の発言である。

「なぁシミとユリって銀級冒険者だから曹長扱いなんだろう?あの隊長も曹長なら同格なのにかなり偉そうだな」

「貴族の子弟なのかもしれないし、騎士団員にとっての冒険者の扱いがそういうものなのかもしれないし、まぁ無難に行こう」

急襲する意図もあり、全員騎乗して移動する間の内緒話である。

早めの昼食を移動しながら馬上で簡易に済ませることになったので、余計にヨルクは不満顔である。

「では、今から我々が村を奪還するため、お前たちは邪魔にならないようにあっちにでも行っておけよ」

「承知しました。お気をつけて」

「は、斥候の情報だと5人も居ないということだ。我々騎士団が10人にかかれば」

大言を吐き、平原の真ん中で周りも見通しの良い村に対して、ある程度の距離から騎乗のまま駆け込んで行く。最初に襲撃を受けた際に壊れたと思われる門が開いたままであり、抜いた剣を手に持った騎兵が勢いをつけて攻め込んで行く。

離れたところからでは村の中の状況は分からないままであるが、門から出てくる者、村人なら保護、敵なら攻撃をするつもりで待ち構えているシミリートたち。

しかし心配する必要は無かったようで、戦いの音が止んだと思ったところで見覚えのある騎兵が門のところまで来て手招きをする。

自分たちも騎乗のまま村に入り広場に到着すると、怪我人が集まって来ているところであった。

「俺たちに負傷者は居ない。村人たちの治療を行うように」

と言われ、今まで通り6人で手分けして傷回復ポーションを使って村人の治療を行う。

何も言われないので、道中に転がっていた敵兵には治療の必要がない、捕虜にはできない状態なのだと理解する。