軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

王都の地下水路2

「これは他人に話してはダメな奴だね」

スラム街から少し離れた一般家屋に見える建物の地下室に、地下水路への入口があった。そこまで冒険者ギルドの職員が案内し、皆が地下に降りた後に施錠された。

「では夕方、日没ごろに迎えに来ますので、あまり遅くならないように。夜になってもここへ戻らない場合は全滅したものと扱いますので」

実際に地下に降りてみると、ごく稀に地上との隙間があるようで漏れてくる明かりで、太陽が出ているのかどうかぐらいは確認できる。ただ、魔物との戦闘ができるほどの明るさではないので、松明を取り出して火をつける。

「さぁ、いつものように盾役の俺とジモが前、ヨルクとカミラがその後ろ、最後をゾフィとユリで良いか」

「じゃあジモが右手で松明、ユリが地図作成もいつも通りね」

昔からパーティーを組んでいた6人は、トリアンダンジョンでも慣れた2列縦隊で進む。

「ギルドからは、ざっくりした地図しかくれなかったけれど、単に地下の川の両側に通路があるんじゃなくて、水路のある街が地下にある感じだよな」

「昔の街の上に王都があるって、こういう意味なのね」

「これだと、街型の遺跡のダンジョンみたいだな」

一応は大通りにあたるようなところの大雑把な地図だけはギルドから貸し出されているが、細かい通路に関しては自分達で記録するしかない。

「おっ、居たぞ!」

シミリートが発見した魔鼠に対してゾフィが矢を放つが、的が小さい上に素早いので外してしまう。

合計3体の魔鼠が、前列のシミリートとジーモントに向かってくるが、それぞれの槍と片手剣で難なく倒すことができる。ジーモントは松明をいったん地面に置く隙があった上である。

「うーん、所詮はEランク魔物。矢は痛むと勿体無いからしばらくは使うのをやめようか」

「俺たちは楽チン。シミとジモ、頑張ってくれな」

「いや、これじゃ盾もいらないだろう?ヨルクも交代で前に出ろよ」