軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

巨大蜂の洞窟2

「痛えなぁ、こいつ!」

もうどのくらい戦闘を続けたのか分からない。シミリートはいい加減うんざりしている。

巨大蜂ジャイアントビーの巣があると思われる洞窟に皆で攻め入ったのは良いが、奥から次々と蜂が攻めてくるのである。

確かに1体だけならばDランク魔物であり、一般人や初級冒険者には厳しい相手ではあるが、一応中堅の銅級冒険者である自分には脅威ではない。しかし、これだけ連戦になると流石に厳しい。

ましてや、ある程度は熟練して来たとはいえ鉄級冒険者であるジーモントは息が上がっていて、怪我も増えている。ユリアンネが回復をしている姿を何度も見ている。

他の銅級冒険者であるシャドウも、山刀を振り回して蜂を倒しているが、疲労感を感じているようである。

ユリアンネは 杖(スタッフ) を振り回すわけではないので体力消費はそれほどではないと思うが、攻撃魔法の合間にポーションを仲間達に使用して回復魔法も使用しているのを見るので、疲れていないわけがない。

ここはリーダーの自身が判断する必要がある。

「みんな、一旦ひこう。洞窟の外に出るぞ!」

「分かった!」

「そうね」

皆も思っていても言い出せなかったのであろう。

「念のためシャドウと俺が最後尾、 殿(しんがり) につく。カミラとゾフィが先頭を行ってくれ」

ジーモントは盾も使用して疲労いっぱいなのと、ヨルクも重たいバトルアックスを振り回していた上に、ドワーフのため背が低く蜂に上方を飛ばれると武器が届かない。ショートソードというまだ軽めだが攻撃範囲のある2人を前に出すしかない。

退却戦で、後ろから追いかけてくる蜂達にはユリアンネの≪火炎≫で勢いを弱めた後のシャドウ、シミリートの攻撃で何とかしのげている。カミラとゾフィの先頭の方は、洞窟の外から帰ってきた蜂と遭遇する程度であるので、特に問題はなかった。