軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

オーク襲来2

オーク達が野営に侵入してくる馬車による円陣の隙間4つのうち、2つは“選ばれた盟友”、1つはシャドウ達が対応し、残る1つがアディーレ達である。

ここはヘンドリクとイルヤが飛び出して行った方向であり、それを心配したアディーレが助けに向かっているため、鉄級冒険者3人で受け持っていて、微妙に押され気味である。

片手剣と盾のエナンドがオーク2体の棍棒攻撃を受けており、同様状況のジーモントに比べて習熟度が足りていない彼ではこなしきれていない。また、日頃から一緒に行動しているヘンドリクとイルヤが不在であり、かつ両手に 曲刀(シミター) という狭いところで横に並ばれると面倒なバーレット、そして連携経験の少ない 片手剣(ショートソード) と 短剣(ダガー) のウナという3人である。3人は並べないためウナが後ろで待機、バーレットも実質は片手のみで攻撃に参加という状況である。

そして馬車の円陣の外では、倒れたイルヤを何とか引きずって馬車の横まで連れて帰ってきたが、馬車がある背中以外の前左右を3体のオークに囲まれたヘンドリクが 長剣(ロングソード) を振り回していた。攻撃を当てるというよりは近寄らせないために重たい大剣を振り回しているだけであり、体力が持つわけが無い。

「ヘド!何やっているのよ」

そこへ銅級冒険者でありオークより1ランク上である力業を発揮して両手に 片手剣(ショートソード) を握ったアディーレが駆けつける。

「姉貴……」

「はぁ、何をやっているのよ。まぁ仲間を見捨てていないことだけマシね」

「そうだ、頭を棍棒で殴られたようなんだ。早く治療しないと!」

「はぁ、ほらこれ」

万が一のために持ち歩いている中級ポーションをヘンドリクに使わせて、イルヤが回復したのを確認する。

「ほら、馬車の内側に2人とも移動して。ここに居たら足手まといだよ」

強気なことは言うものの、いくら銅級とは言え周りを囲まれたアディーレも、2人が退却した後には自分も後退していく。