軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第49話 男子会

セレスが風邪を引いてから一週間、無事に完治してすっかりいつもの調子だ。

今一度旅行の計画を練り直している中、俺は遼と電話していた。

『だからやろうぜ、男子会』

「男子会って、集まって何するんだよ」

『そりゃあ、恋バナとかか?』

「わざわざ集まらなくてもできるじゃねぇか」

『女子会だって似た様なもんじゃんかよ』

「それはそうだけどよ……」

『なあ良いじゃんかよぉ』

「まあ、やる分には良いけど。セッティングとか全部任せるぞ」

『よっしゃそうこないとな!』

そんなことで決まった男子会。一体何をするのやら……

男子会当日、予約した喫茶店で俺と遼が集まっていた。

「それで、他のメンツは?」

「あと一人来るぜ」

「よう」

遅れて到着した人物が声をかけてくる。

「 浪川銀(なみかわぎん) ……」

「なんだよ急にフルネームで、いつも通り銀でいいよ」

その人物は他クラスの生徒で、成績優秀スポーツ万能で知られていた人物。

異世界に行く前の一年ではクラスが一緒で、よく話していたが、クラスが変わってから少し疎遠になっていた。

「一年の頃以来だろ? このメンツが集まるの」

「そういえばそうだな」

「ほら、早速始めようぜ男子会!」

飲み物とみんなで摘める軽食を注文し、冷えた水で喉を潤す。

「と言っても何話すよ?」

「んー……最近どうだ?」

「なんだよ、父親みたいな切り出し方」

「だってよ!」

どう盛り上げたものかと一瞬困惑したものの、なんとかいつもの調子に話を持っていく。

それからゲームの話題などで盛り上がっていると、軽食が提供された。

「でだ、本題だけど……どうなんだよ、和也!」

「どうってなんだよ」

「結婚生活に決まってんだろ!」

「あー……」

「俺たちからあんま聞いてないけどよ、気になってさ」

どうと聞かれても困るな……。

返答に迷っていると、銀が助け船を出してくれた。

「そんな漠然と聞いてもよく出てこないだろ? ほら、結婚して変わったことってないか?」

「変わったことか……」

一番はアリシアが生まれたことだが、それをそのまま伝えるわけにはいかない。

「妹が一人増えたことかな?」

「ああ、アリシアちゃん?」

「その子、最近噂で聞くよ……この間の中間考査で上位一桁に入っていたとかなんとかで」

「へぇ、転校したばかりでそれはすごいな」

そんなこんなで始まった男子会、日はまだ天高く落ちることを知らない。