作品タイトル不明
第215話 三年生
新学期、久しぶり……とまではいかないが、学校へと向かう。
今日は春休み明けということもあって、いつもより賑わっている校舎。その賑わいの中心点には、掲示されたクラス表があった。
「あ、和也くん、セレスティーナさん!」
先に着いていたであろう葛西さんが俺たちを呼ぶ。
「葛西さん、昨日ぶりですね」
「もうクラス表見たのか?」
「ううん、今さっき着いたところ。一緒に見よう!」
うちの学校は4クラスなので、それなりに人が多い。
入れ替わり立ち替わりのクラス表の前になんとか辿り着く。
「ええっと名前名前……」
自分の名前を探していると、セレスの名前が見つかった。
「私、2組です」
「マジで! じゃあ私も2組から……」
「俺も2組だ」
「え〜和也くんも! 私……私は……あ! あった! 2組だ!」
奇跡的に俺たち3人は同じ組。葛西さんとセレスは喜びを分かち合う。
「遼はどうなんだ?」
「探してみようか」
暫くクラス表と睨めっこしていると、遼の名前を見つけた。
「すごい! 中島くんも2組だよ!」
「まさかこんな事があるとはな」
俺たちは新しいクラスへと向かう。
少し前まで上級生のクラスだった場所。そこにこれから拠点を置くと思うと、なんだか変な気持ちだが、これも時期に慣れるだろう。
クラスの中は、再会や邂逅を喜ぶ人たちが散見される。
流石に席までは近いということはなく、それぞれの席で友人たちとの話を楽しんでいた。
「よっ、和也」
「遼、おはよう」
「まさか一緒のクラス、しかも四人ともだとはな」
「俺も驚いたよ」
「しかもお前とは3年間一緒のクラスだぞ? こんなことあるんだな」
「え、そうだったか?」
「流石に忘れてるか、そうだぞ?」
色々と凄まじい確率が重なっているこのクラス。
それらに驚いていると、先生が入ってくる。
「はい静かに。今日からこのクラスの担任になる相川だ。去年一緒だったやつもいるだろうが、よろしくな」
まさか先生まで一緒だとは。
驚きを通り越して何かの作為を感じるほどだが、別に悪いことではないのでなんら問題はない。
「これから始業式をやって、それから色々配っていくぞ〜それじゃあ移動だ」
こうして始まる3年生としての生活。
期待に胸を膨らませながら、俺たちは体育館に向かうのだった。