軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第102話 インフルエンザ

102話 インフルエンザ

期末考査1日目の昼休み、ピリついた空気もこの時間は和らぎ、各々昼食を楽しんでいた。

「現国終わったーマジで」

「今回の現国難しかったよな」

そう言って項垂れる遼を慰めつつ俺も自己採点を進める。

「カズヤさん、いかがでしたか?」

「今のところまあまあていうところかな。セレスは?」

「自己採点だけですが、問題ないかと」

「そっか、流石だな」

テストのせいか、いつもよりも若干疲れた体を昼食で癒しつつ、俺たちは午後の期末考査に向けて最後の追い込みを掛ける。

さあ、もうひと頑張りだ。

1日目の期末考査が終わり、家へと帰る。

家に帰ると、俺は荷物を放り、ソファに体を預ける。

「もう、カズヤさん。荷物ぐらいちゃんと――大丈夫ですか?」

「何がだ?」

「何だかちょっと熱っぽく見えまして」

「そうか?……そういえばちょっと節々が痛いな」

「ちょっと待ってください」

そう言ってセレスは何かを探して俺に差し出す。

「体温計?」

「念の為です」

俺は差し出された体温計を脇に挟む。

そのうち、無機質なピピピという音が聞こえてくる。

「何度でした?」

「……39.9度」

「まあ……病院に行きましょうか」

善は急げということでかかりつけの内科に行った。

病院に行くという行為が10年ぶりなので、手順を忘れそうだったが、そこはセレスがフォローしてくれた。

受付に行くと、見知った顔が出迎えてくれた。

「あら?和也くんじゃない、今日はどうかしたの?」

「ちょっと熱っぽくて」

「あらあら、それは大変ね。はい、いつもの問診票。書いたら出してね」

サラリと問診票を書いて受付の人に提出する。

「はい、ありがとうね。不備もなしっと……ところで、隣にいる女の子は誰なの?お姉さんはいなかったわよね?」

「妻です。最近結婚しまして」

「ええ!?和也くん結婚したの!?時が経つのは早いわねぇ……おっと、いけないいけない、待合で待っててねすぐ呼ばれると思うから」

「わかりました」

そう言ってセレスの元に戻ると、セレスは不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。

「先ほどの人はお知り合いですか?」

「ここの受付係の人なんだけど、昔っから通ってたから名前と顔を覚えられてるんだ」

「なるほど、そのようなこともあるのですね」

「町医者だからな」

そんな会話をしていると、名前を呼ばれる。

検査も恙なく終わり、結果を知らされる。

「インフルエンザAですね。学校はお休みしてください」

「あらまあ」

なんとなしにそんな気がしていたので大した驚きはない。

ただ、ここ十数年病気という病気をしてこなかったので、この気だるさがなんとも言い難い。

「お薬出しておきますね」

「ありがとうございます」

薬を受け取り、帰宅。早々に俺はベットに送り込まれた。

「残念ですけど、明日の期末考査は受けれませんね」

「そうだなぁ、ゲホっ」

「とりあえず、カズヤさんは直すことに専念してくださいね?」

「はーい」

いうほど大したことはない。

そんなことを思っていたが、実際体は疲れているらしく、俺はすぐに眠りに落ちる。

額がひんやりして心地いい。これはよく眠れそうだ。