軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ギルドのその後

ベッドの上で過ごすのにも飽きてきた。

目が覚めてからまるっと1日はベッドの上に強制的にいさせられた。

多少体がまだだるいものの、もう普通に生活してもいいんじゃない?

目が覚めて2日目。

光魔法の子たちに依頼も続けたいし。冒険者たちもどうなっているのか心配だし。

べ、別に、ガルダ筋肉神様とかレッドの筋肉が見たいわけじゃないからね!

そ、そりゃ、見るけど!行ったら見るけど!

朝食をベッドの上で終える。

過保護すぎだよ、マーサ。

片付けにマーサが部屋を出ていったすきに、ベッドを下りてクローゼットを開く。

「おや?」

首をかしげる。

いつもの冒険者ギルドへ行くときの服がない。並んでいるのはドレスばかりだ。

「洗濯してるのかな?」

めちゃくちゃ汚れた可能性は確かにある。泥とかワーウルフの血とか落ちないような汚れがついちゃったかな?

でも、ちょっと薄汚れた服のほうが、より冒険者っぽくなっていいんじゃない?

ノックの音に、サラが部屋に入ってきた。

「サラ!ギルドに行ったんじゃないの?」

「はい。行ってきました。子供たちは順調にLEDで依頼をこなしています。もう月光や日光を依頼する人はほとんどいませんし、日光のように明るくて月光のように長時間明るいLEDならばと、新しい依頼も増えていますよ」

そっか。よかった!

LEDを見て新しい依頼も増えてるんだ。

「子供たちは皆十分に生活するだけのお金を手にすることができるようになったと……光属性の子でもLEDが使えれば生活に困らないだろうと、感謝していました」

それは受付のお姉さんの言葉かな。

「もう、リリアリス様が依頼をしなくても大丈夫ですよ!」

「え?それって教室のことだよね?」

それはまだ続けるつもりだけど。

だって、まだ、火光とLEDしか教えてないし。

私の中では大空に花火を再現したり、ドラゴンの絵を描いたりしたいと思っている。

だって、これって観光資源になるんじゃない?光って観光なんだよ。

花火の掛け声の「たまや」や「かぎや」は、江戸時代の有名な花火師の屋号だって聞いたことがある。つまり江戸時代にはすでに花火は娯楽として楽しんでいたし、きっと各地から観光で見に来ていたに違いないわけで。

他にもイルミネーションや夜景や星にオーロラ。光を楽しむ観光はたくさんある。近年では3Dマッピングやドローンショーとかね。

ドローンショーなんて最先端だし、PCにプログラム組んで多数のドローンを制御して、予算だってめちゃくちゃかかる大変なものだったはずだ。

それが、光魔法を使えば、練習は必要になるけれど、プログラミング知識はゼロでもオッケー。ドローンも不要。予算は人件費のみ。

ぶっちゃけ花火なら火魔法でも再現できるんだろう。けど、ドローンショーは光魔法ならではだと思う。

それを観光資源にするんだ。

そのためには、まだまだ光属性の子供たちにいろいろ教えて、それから皆で練習する必要がある。

ああ、もちろん街道の整備など、公爵領へ足を運べる体制も整えないと観光地へなるのは無理なんだろうけど……。

まずは領内で領民が楽しんでもらえるようなお祭りができればいい。

魔物の襲来に怯える日々に……。一年に何日か、空を見上げて綺麗だねって。そういう日があるだけでも心が救われることがあるんじゃないだろうか。……予算も人件費だけだし、それで皆の心が躍る日が作れるなんて最高じゃない?領都だけじゃなくて、近隣の町や村からも見えるようなものが作れたらいいよね。

もしかしたら、それを見て「光属性」の人たちが希望を持ってくれるかもしれないし……。

「まだ教室は続けたいのよ。教えたいこともあるし……」

「教室はこれ以上大丈夫ですよ。年長者の男の子たちはしっかりギルド長指導のもと、剣術など叩き込まれますし」

「へ?なんで、剣術?光魔法なんて使い物にならないから?」

そりゃ、子供たちだっていつか大きくなって、小遣い程度の稼ぎではどうにもならなくなる。冒険者になって戦うためには剣の腕を磨くのはよいことだし……。

「いいえ、逆です。自分を護る術を身に着けてほしいんですよ。とても役に立つから光属性魔法の人は争奪戦になるだろうって。冒険者に登録する前にしっかりと力をつけさせたほうがいいだろうって」

「え?役に立つ?」

「はい。視覚で火を怯える魔物に対して火光魔法が役立つらしいです。私も、光属性の冒険者に火光魔法を教えてほしいと頼まれましたし」

あ、そっか。火光魔法で確かにワーウルフをひるませることができた。ワーウルフロードの咆哮がなければワーウルフたちは尻込みして火光魔法でかなり戦力ダウンしたはずだ。

なるほど、なるほど。他にも火を怖がる魔物には効果的ってことだね。

獣も火を怖がるから野営では焚火して火を絶やさないようにみたいな話もよく本で読んだし。