軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

フラグ

「あああ、金!金ぇ!」

宝石も真珠もあきらめよう。他に何があるかな。貴族が好みそうなもので何かなかっただろうか?

そうそう、異世界ものの定番リバーシ!……特許とかあるのかな?

いや、もしあったとしても、裏表で白黒になってなくても、赤と青の石を使って、赤い石で挟まれた青い石を赤い石と置き換えるみたいな形だって同じように遊べるわけだし。地面にマス目書いて誰でも遊べるだろう。

むしろ、娯楽が少ない地域だ。

「孤児院から来てる子に遊び方教えてみようかな……」

うん。そうしよう。何マスだったかな。とりあえず紙でいいか。子供たちは地面にでも書いて遊べば。あ、冬は家の中にずっといるんだっけ?外は雪が積もってるのに、外でリバーシやってる場合じゃないよな。ってことはマス目を書いた紙でも板でも布でもなんでもいいけど用意しないと。

あ?

あれ?

マス目を描いた……布?

何かひらめいた……というか、もう一押しで何かいい案が出そうな……布、布にマス目を描く?いえ、格子模様の布を織ってもらう?ううん、もっと簡単に……。

「リリアリス様、準備が整いました!」

サラちゃんの言葉にハッとする。

うん、考えるのは今じゃなくていいよ。

なんと、今日はギルドの依頼は、子供たちが二人一組になって一人が説明、一人がLEDで、訓練を兼ねて回ってくれてます。だから、サラは屋敷にいてもいいんだけど、私の助手……いえ、弟子?なので、護衛のカイと弟子のサラちゃんと私という3人態勢でギルドに向かうのです。

「いそげ!こっちだ!」

「あいつらにも伝えてある、すぐに来るはずだ」

「念のため領都の北側に待機する30名の人選は?」

「火属性魔法の人間が足りない」

「魔物避け目的なら攻撃力がなくてもいい。街の中にも何人かいたはずだ」

「雑貨屋のじいちゃんが使えたはずだ。膝を傷めて冒険者を引退したが、塔から魔法を放つだけなら頼める」

ひっきりなしに大きな声がギルド内で飛び交っている。

いつも昼近くは閑散としていて、暇そうなギルド長が出てくるというのに。

「ああ、アリスさん、子供たちは地下室にいますよ」

ん?食事をしてから地下室へ移動の流れではなく?

首を傾げたらそれが伝わったのか、受付のお姉さんが申し訳なさそうな顔をした。

「今日は上は緊急対策会議で使う可能性もあるので」

「もしかして、ゴブリンの巣が見つかったからですか?」

「ああ、もう知ってるの?」

お姉さんが驚いた顔をする。

しまった!ヌスミギキしましたなんて言えない。

「それが、ゴブリンとオークが共生してる巣だったの」

「えっと、それって問題なんですか?」

オークといえば、豚肉に近い味の肉が……っていう前世の小説記憶。

ゴブリンよりは強いけど、まだまだザコなレベルじゃなかったですかね?

でも、それはドラゴンやフェンリルに比べてって話?この世界の常識が分からない……。本を読んで勉強しようと思っていたのに、結局まだ本を読んでないわ!

「普通、魔物は種族ごとに生息地も違うし、縄張りもある。捕食関係がある魔物もいるから共生するようなことはないのよ。例外を除いては……」

「例外?」

お姉さんの影のある表情から嫌な予感がする。

「魔物の数が増えすぎて縄張りが保てない場合、捕食関係がなければ共生することがあるの」

魔物の数が増えすぎる?

まさか、それって……。

前世の小説や漫画であった。ダンジョンのモンスターが増えすぎて、暴走しないようにするって。

「スタンピード……」

私のつぶやきに、お姉さんが頷いた。