作品タイトル不明
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旦那様が幼い我が子を抱え、一緒に北の離宮へと向かいます。
無事に二人の男児を産み、二人目は侯爵家の後継として、マリリナとフェリシアが育てております。
私の妊娠中は、マリリナがお腹にクッションなどを入れて妊婦として過ごしていたそうです。
王太子妃としての私は、二人目の妊娠は発表されませんでした。
周りをガッチリと固め、臨月だけは体調を崩したと表に出ませんでした。
勿論、それでも大丈夫なように予定を組んでおりましたわよ。
「お母さま、どこいくの?」
不安そうな可愛い我が子の額にキスをします。
「悪霊退治に行くのです。すぐに終わりますので、お父様にしっかりと抱きついているのですよ」
私の言葉に、キュッと唇を結び頷く王子。
私と旦那様の良いところを合わせたように感じるのは、やはり親馬鹿になるのでしょうね。
先日、侯爵家の後継者が5歳になりました。
よほどの事がなければ大丈夫だろうと、 タ(・) イ(・) ラ(・) ー(・) は(・) 事故で儚くなりました。
現当主は、「孫が成人するまでは現役でおるぞ!」と宣言しております。
今回の計画は、ハウリント侯爵家の協力がなければ成立しませんでした。
二重生活をする必要がなくなったので、旦那様は王位継承の儀をすませ、正式に王位に 即(つ) きました。
今までも前王は何もしていなかったので、特に何も変わりません。
あぁ、明日から王族に使われる経費が減りますね。
「どこまで行くんだ!いい加減にせんか!」
前王(馬鹿) が怒鳴りました。
王では無くなったので、住居を静かな所へ移すと前王と前王妃を王宮から連れ出しました。
静かな所としか言わなかったのに、勝手に優雅に暮らせる所と脳内変換したようです。
すぐに了承して、ついて来ましたわ。
途中までは馬車でしたが、離宮の側の森は鬱蒼とし過ぎていて、徒歩でしか行けないのです。
北の離宮が見えて来て、初めてどこに向かっているのか理解したのでしょう。
「あれは!罪を犯した王族を閉じ込める牢屋ではないか!」
前王が叫びます。
「何ですって!?なんて所に連れて来るのよ!ヤコブソン!」
前王妃も叫びます。
我が子をしっかりと抱きしめた旦那様は、義両親の言葉には何も反応せず、側の護衛に何やら耳打ちしました。
玄関の厳重な鍵が外されました。
昨日、掃除の者が入っているので中はとても綺麗です。
掃除した後に、誰かが使った様子はありません。
側にいる護衛に旦那様が視線を向けると、護衛は何も言わずに頷いて、奥の方へと三人で駆けていきました。
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先王、王太后と呼んでいないのは、仕様です。
前王、前王妃の方が見下した感が出るかな?と思いまして。