軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第361話 なんなら一から作り始めてる

高速道路(50) 埋立地(500) 港(1000) 要塞(2000) 鉄道駅・大(3000)

〈高速道路:高速で移動できる道路。高架式。疲労軽減、移動速度大幅アップ〉

〈埋立地:川や海などを埋め立てて造られる土地〉

〈港:船の出入りや停泊のための施設。調整次第で様々な用途に利用可能。作業効率アップ。船つき〉

〈要塞:軍事的な防備施設。士気アップ。疲労回復速度アップ。医療行為の効果アップ〉

〈鉄道駅・大:商業施設などを併設させた大規模な鉄道駅。複数のホーム、路線。列車つき〉

レベルアップに伴って、新たに作成できる施設が増えた。

高速道路は、道路の上位版といった感じか。

高架式となっているけれど、まだ自動車が存在していないこの世界では徒歩や馬車で利用する形になるだろう。

埋立地や港は、海のないこの荒野の村では使えない施設だね。

施設……なのかな?

「要塞か~。……もしかしたらこの施設、タイムリーかも」

「ドナ、巨人兵の仕組みは分かった?」

「ん、完璧」

『兵器職人』のドナの工房に行くと、そこにバラバラに解体された巨人兵が置かれていた。

「なんなら一から作り始めてる」

「えっ、もう!?」

「ん、こっち」

ドナに案内された先には、もうほとんどオリジナルと遜色のない巨人兵が。

「これもう完成してない?」

「まだ。本番は実際に試運転を始めてから。見た目じゃなく、ちゃんと動くかが大事」

「なるほど……」

巨人兵の製造には、ドナを中心にして多くのドワーフたちが参加していた。

彼らの祖先が生み出したというこの兵器を、ぜひ自分たちの手で再現してみせようと、高いモチベーションで取り組んでいるという。

「ん、今からいったん動かしてみる」

どうやら早速、試運転を行うらしい。

そこへ巨人兵の操縦士たちが呼ばれてきた。

「こ、これは……すごいな……まさか、こんな短期間でここまで……」

「見ろ、操縦席まで本物そのものだ」

彼らも驚いている。

四人の中でもベテランの一人が、試作の巨人兵に乗り込む。

「では起動してみるぞ!」

直後、ういいいいいいいいいん、という起動音が工房内に響き渡る。

「「「う、動いた!?」」」

「ん、まだここから」

ベテラン操縦士がハンドルを操作すると、巨人兵が前進を始めた。

腕を動かしたり、向きを変えたりもしてみせる。

ややぎこちない感じもするが、間違いなく動いている。

「す、素晴らしい……さすがはドワーフ……」

「我が国では、何年もかけて未だに成功していないというのに……」

外からこの様子を見ている操縦士たちの反応を見るに、どうやら上手くいったみたいだ。

だけど、ドナが首を振って、

「ダメ。まだ全然。動きが悪い。本物はもっとスムーズ」

どうやら彼女の理想にはまだまだ届かないようだ。

すぐに試運転をやめて、他のドワーフたちを集めて議論を始めてしまった。

一方、蚊帳の外に置かれてしまった操縦士たちは、その様子を眺めながら、

「……巨人兵の仕組みは、我々でも最高機密だからと教えてもらっていなかった」

「それどころか、巨人兵の研究者も、ごく一部の限られた者たちにしか許されていないからな」

「もしこんなふうに盗み聞きしていたら、恐らく死刑になっていただろう」

「聞いたところで、まったく理解できないのだがな」

それからドワーフたちは巨人兵の改良を幾度となく繰り返し。

その結果、数日後に僕が再び彼らのところを訪れると、

「なんか十機ある!?」

「ん、たくさん作った」

「え、これもうちゃんと動くの?」

「ん、動く。オリジナルにも負けない」

完成したどころか、すでに何機も作ってしまっているという。

「今も工場で量産中」

「しかも量産してるとか……」

「ん、でも、限界がある。高純度のアダマンタイトが必要」

アダマンタイトというのは、この世界で最も硬いとされている金属の一つだ。

当然かなり希少で、一応この村でもアリーのダンジョンの深層で採掘できるけれど、滅多に手に入らない。

「在庫を考えると、作れて二十機」

ドナの言葉に、操縦士たちがざわめく。

「帝国が所有する巨人兵より多いのでは……」

「こんな短期間で……」