作品タイトル不明
ちょっと待って!!
静まり返る部屋の中でユリアンが話を続ける。
「・・・・・私が彼等を呼ばなければ彼等は死ぬ事は無かった・・・・考えが甘かったわ」
うわぁ・・・ユリアンがめっちゃ落ち込んでる・・・まあ仕方ないけど・・・けどそれは考え違いだ!!
「それはユリアンが悪いんじゃないよ、悪いのは私だ」
そう・・・責められるのは私だ、ウラットと対峙して戦って・・・取り逃がした私が悪い!!
「だからユリアンが落ち込むのはお門違いだよ、んじゃ今から衛兵さん達の所に行って謝って来る」
私が立ち上がりそう言うとユリアンが慌てて立ち上がり口を開く。
「ホーガンさんとはもう話が済んでるから!!」
その言葉に私は首を傾げる。
「誰それ?」
ホーガンさん?私そんな人知らないよ?と思い首を傾げるとユリアンが口を開く。
「サザビーの衛兵隊の隊長さんよ、ほら盗賊達の引き渡しの時にあったでしょ」
・・・・あの人がホーガンさんなのね!!
「そのホーガンさんが文句を言って来たの?」
私がそう言うとユリアンが真剣な顔で首を左右に振り口を開く。
「文句どころか私に気を使ってくれたわ」
「え?どんなふうに?」
「『盗賊を引き渡された時点で全ては此方の責任となるので気にしないで欲しい。でももし気になると言うなら死んだ奴等の冥福を祈ってやってくれ、それで十分だ』と言われたわ」
出来た人だねホーガンさんって、だからこそ衛兵隊の隊長を任されているのかもしれないね。
「でも今度衛兵隊の詰め所には顔を出すよ、向こうがそれでいいとは言ってくれても一応は謝っておくよ」
『私が取り逃がした』ってのは事実な訳だしその事はキチンと言っておかないといけないと思うんだ。
そう思っているとユリアンが溜息をつき口を開く。
「なら明日詰め所に行きましょう、でも私も一緒に行くわよ」
その言葉に私は首を傾げる。
「え?ユリアンはもう謝ったんでしょ?行く必要無くない?ユリアンだって疲れてるだろうし休んでいてもいいんだよ?」
私がそう言うとユリアンが真剣な顔で口を開く。
「貴女が詰め所で何かをしでかすか心配だからついて行くのよ」
・・・・・・・・・ちょっと待って!!
「あのユリアン?何その『何かをやらかす』って?私今まで変な事をやった事って無いよね?って言うか真剣な顔で『心配でついて行く』とか酷くね?ってかディアナとリッカちゃんも何でそこで頷くの?」
皆酷くない?ってかリッカちゃんも?私この調査隊の皆との旅で何かやった?
「って事で私もついて行くわよ」
一緒に頷いていたディアナがそう言って来たので私は首を傾げる。
「なあ・・・・・話は終わったのか?だったらこの布をどけてくれないか?」
ユリアン達と話をしていたら部屋の端の方からニーズヘッグが私達にそう声を掛けて来て全員で視線を向ける。
「リア?何であんな離れた場所でニーズヘッグが布を被せられてるの?」
不思議そうにそう聞いて来たので私は溜息をつき口を開く。
「アイツ私とティファが風呂に入ろうとしたら『俺も一緒に入る』とかぬかしてきたんだよ、だから風呂場から一番離れた場所で布をかぶせた」
私がそう言うとユリアン達全員が『うわぁ・・・』って顔になったのを見て話しを続ける。
「そんな事を言われたから昼寝の時もそのままにしておいた、寝顔も見られたくなかったから」
さらに続けた話を聞き全員が立て掛けられているニーズヘッグに冷たい視線を向けた。