作品タイトル不明
確かにそうかも!!
ユリアンの『朗報』が何なのか分からずに首を傾げているとユリアンが微笑みながら口を開く。
「もう1つの盗賊団のウラット盗賊団が『仕事』で約半分の50人位でモーム渓谷を離れてるらしいわ」
そうなの?確かにそれは朗報だけどやっぱりウラット盗賊団もモーム渓谷の遺跡を拠点にしてるんだね。
「って事は最悪盗賊団総数100人対調査部隊って事になるね」
「そうなるわ、まだ私達に気がついてなければ奇襲を仕掛けるっていうのも手かもしれないわね」
「えー奇襲するって事は遺跡の中で戦うってことじゃん?それだど遺跡を傷つける事になるから嫌だなぁ」
出来るだけ無傷な遺跡を調べたいんだよね
「ならどうするの?真っ正面から戦う?」
真剣な顔でそう聞いてくるユリアンを見ながら少し考えてから口を開く。
「ねえユリアン、2盗賊団の拠点って同じ場所にあるの?」
確かモーム渓谷の遺跡って住居地区タイプの遺跡って話だから同じ地区的な所で一緒に生活しているのかな?と思いそう聞くとユリアンが真剣な顔で首を左右に振り口を開く。
「捕らえた者から聞き出した情報ではあまり仲が良くないから少し離れた場所らしいわ」
ふーん・・・なら何とかなるかな?
「その距離って目視できる距離?」
「断言はできないけど目視が出来る距離じゃないと思うわよ」
その言葉に私は先程思いついた事を提案しようと思い口を開く。
「こんなのどう?最初に相手する奴には効果的だと思う」
私の提案を聞きユリアンが私の提案を受け入れてくれた。
「うわぁ・・・・これは凄い・・・・・」
私は渓谷の谷間に出来ている道を進みとある場所で足を止めて上空を見上げてそう呟く。
視線の先は谷間の壁・・・そこに所々に穴が開いておりその近くを見てみると岩を削って作ったであろう階段が見える。
そう・・・モーム渓谷の遺跡は渓谷にある岩壁や岩を削り人が住めるように形を整えそこに住んでいた・・・そんな場所だったのだ。
「よくこれが5000年も原型を保ったまま残ったね」
感心しながらそう呟くとユリアンが口を開く。
「貴女が見つけたダンジョンでも同じように残ってたでしょ?多分魔法で保護されてるんじゃないのかしら?」
「あ!確かにそうかも!!」
私はユリアンの言葉に納得した後に別の場所に視線を向けて溜息をつく。
「でも・・・・見張りもいないとか気が緩み過ぎじゃね?」
視線の先には階段がありその先には真新しい木製の扉がある。
そこは捕まえた盗賊から聞き出したモッリ盗賊団の拠点で、私達が予想していた見張りはいなかった。
「まあここに来る人間はあまりいないって事で気が緩んでるんでしょ?私達にはありがたい事よ」
まあ今から奇襲をかけるのに見張りがいたら奇襲とは言わなくなるもんね!!
「んじゃ作戦どおり行こうか」
私は振り返りながらティファとユリアンとディアナとユリアンに選ばれた騎士7人と魔術師3人に視線を向けそう言葉をかけ皆が頷く。
「ではムーアとラッツはリアと一緒に先行して拠点に侵入、そしてリアの魔術で身動きを取れないようにした後に残り全員で盗賊団の武装解除させて捕縛・・・・いいわね」
私は頷きムーアさんとラッツさんと共に周囲を警戒しなら階段を上がり木製の扉の前まで移動して他の仲間が上がって来るのを待ち、皆が上がって来たのを確認した後に扉全体に【防御結界】をかけてからゆっくりと扉を開ける。