作品タイトル不明
盗賊だと思ってたからね!!
「ごちそうさまでした」
クレアが持って来てくれた夕飯を食べ終えて寝室を出るとクレアが私に気がつき口を開く。
「食べ終わったの?」
「うん、とても美味しかったよ。ライラさんにお礼を言っておいて」
「わかったわ、丁度掃除も終わったし私は帰るね」
「え?もう帰るの?ゆっくりとしていけばいいのに」
料理を届けて、掃除までしてくれたのにすぐ帰るなんて思わなかった。
「店が忙しくなってきてね。お母さんの手伝いをしなきゃ」
それなら仕方ないね。
「それなら仕方ないね、頑張ってね」
「うん」
私はクレアを見送った後、昨日から調べていた魔術に関する研究を再開する為に研究室へと行き
昨日の続きから調べ始めた。
「ん?」
研究に熱中していた時にノック音が聞こえ手を止めて玄関まで言って口を開く。
「誰?」
「私よリア」
その声はつい数時間前に久しぶりに聞いた友人・・・シアの声だった。
私はシアの声を聞いた後玄関を開けて驚き固まった。
さっき夕飯を食べたばかりだと思っていたらドアを開けて青空が見えたからびっくりしたのだ。
「リア?」
私が驚いて固まってるのを見てシアが不思議そうに首を傾げ私の名を呼んだので苦笑しながら口を開く。
「さっき晩飯を食べたと思ったら、もう朝だったから驚いたんだ」
そう言うとシアが溜息をつき口を開く。
「つまり今まで何かをしてたわけね、相変わらずね」
私は視線を逸らしながら口を開く。
「昨日の夜に来ると思ってたけど来なかったね、何かあったの?」
私はシアが来るまで研究してようと思ってたんだけどまさか翌日になるとは・・・・びっくりだ!!
「仕方ないでしょ?誰かさんがキルアスキルの構成員全員捕まえてくれたおかげで討伐部隊全員が混乱し、何とか立ち直った後事後処理に追われて忙しかったのよ」
「狙った訳じゃないよ?」
私は最初あいつ等が盗賊だと思ってたからね!!
私がそう言うとシアが微笑み口を開く。
「別にせめてるわけじゃないの、むしろお礼を言うわ。貴女のお陰で私の部隊とアインハルトの部隊に被害がは出る事は無かったわ本当にありがとう」
真剣なその言葉に私は少し照れくさくなり・・・その後気がついた。
「ん?『私の部隊とアインハルトの部隊』?って今回の討伐部隊の魔術師団の隊長ってシアなの?」
え?すごくない?セレストーレを卒業して6年で宮廷魔法団の部隊長になるってどれだけの努力をしたんだか・・・・やっぱりシアは凄いなぁ。
「やっぱりシアは凄いなぁ・・・私も負けないように頑張らないと・・・・ってアインハルト兄さんも来てるの?」
アインハルト兄さんはシアの幼馴染でセレストーレ在学中にシアの家に遊びに行くと何故かアインハルト兄さんもいつもいた。
私の言葉にシアが苦笑しながら口を開く。
「貴女に会ったと言ったらアインハルトも会いたがってたわ、多分キルアスキルの事が落ち着き次第ここに来るんじゃないかしら」
まあ久しぶりに会うから別にいいんだけどね。
そんな話をした後シアが真剣な顔になり口を開く。
「それとこの件を王都の本部に伝えたわ」
まあそれは当たり前だと思う。
「そうしたらオリアニア様が喜んじゃってね」
「へ?」
え?何でそんなに微妙顔で私を見るのシア?
「貴女・・・オリアニア様から王宮魔術師団への勧誘を受けた時に『20歳までは働く気は無いから入らない』って断ったらしいわね?」
「・・・・・・・・よく覚えてないけど誘われた時に断ったよ?」
「師団長は20歳になったら王宮魔術師団に入ってくれると思ってるわ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?