作品タイトル不明
見つかってないだけかもしれないけどね!!
「さてと・・・始めるわよ」
宿舎に戻りシアが私を見ながらそう言って来たので私は頷き口を開く。
「床に置いてある資料を集めてくれる?系統別にしてあるからすぐに済むと思うんだけどさ」
この遺跡の持ち主は帝都近くの遺跡の持ち主より劣る魔法使いではあるけれどかなりの術者ではあったと思う。
ここに残された資料は雷系の魔法と水系の魔法の資料で恐らくはこの遺跡の持ち主が使える系統を研究していたと思われた。
だから私が使える【魔法】は雷系の魔法と水系の魔法の2種類だけだ。
「わかったわ・・・ねえリア?この建物に向こうの遺跡で見つけたような仕掛けは無かったの?」
資料を拾いながらシアがそう聞いてきたので私は首を左右に振り口を開く。
「何度もここに泊まってるけどそんな仕掛けは見てないね」
まあ見つかってないだけかもしれないけどね!!
それからはシア達が集めた資料に目を通して資料の順番をきちんとするという作業を30分位して、その後に皆で掃除をする事になった。
「え?掃除までするの?もう綺麗になったからいいじゃん」
私がそう言うとシアが首を左右に振り口を開く。
「暫くはこの建物で寝泊まりする事になるんだから掃除はしておかないとね」
「そうね・・・できれば寝床くらいは綺麗にしておきたいわね」
ユリアンが頷く。
「・・・・ここで見つけた【魔法】は雷系の魔法と水系の魔法なのね」
シアが纏めた資料を見ながらそう呟くのを聞き私は頷き口を開く。
「そう、その資料に書いてある【魔法】は此処に残された資料を基に私が現代風に書き直した奴でその資料に書いてある【魔法】は全部使える」
上級魔法はまだ詠唱を使わないと発動しないけど中級魔法は詠唱破棄で使えるようにした。
私がそう言うとシアが真剣な顔で口を開く。
「ねえリア?私が今ここでこの詠唱を唱えたら魔法が発動すると思う?」
私はその言葉に首を左右に振り口を開く。
「無理」
魔術でもそうなんだけど【魔術】でも【魔法】でも燃料となるべき力が必要になる。
【魔術】を使う為にはマナを、【魔法】を使うならエーテルが必要になる。
シアは『エーテルを集める』という作業が出来ないから当然【魔法】を発動する事は出来ない。
「そう・・・まあわかってはいたけどね」
シアが私の答えを聞き笑いながらそう言ったのを聞き私は口を開く。
「やり方を教えようか?」
私がそう言うとシアが真剣な顔で首を左右に振り口を開く。
「今はいいわ、今最優先すべき事はこの遺跡の調査だしね」
あ!確かに任務で此処に来てるんだからキチンと仕事はしないといけないよね。
「それと・・・・【魔法】よりも先ずは【無詠唱】を使えるようにならないといけないわ、私は魔術師としてまだまだ未熟な身なのよ。【魔法】は【魔術】を極めてから手を付けるわ」
本当にシアは真面目だなぁ・・・私だってまだ【魔術】を極めたとは思ってないよ?でも【魔法】が面白そうだから手を出しちゃった!気楽に行けばいいと思うんだけどなぁ。
そんな事を考えていたらシアが真剣な顔で口を開く。
「さてここの資料に関してはもう大丈夫みたいだからアンディ殿のほうへと行くわよ」
ディアナとユリアンが頷きシアがアンディさん達がいる研究施設へと歩き出し、ディアナとユリアンはその後を追いかけるように歩いて行った。
「まったく落ち着きが無いよね」
私は此処に持ち込んだソファーに座りそう呟きながらティファを撫でる。