軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

閑話 予想外の理由

フローリアが首を傾げて不思議そうにしているのを見てライナシアが深い溜息をついた後に口を開く。

「騎士達が気合を入れて戦おうとしたらすぐに倒されたり、魔術師達が援護をしようとしたらすぐに倒されたり・・・・・段々と『俺達来る必要なくね?』とか『ここまで来て格の違いを見せられた』とかで落ち込んであの有様よ・・・・どうしてくれるの?」

アンディさんに慰められた後私達はダンジョンの奥へと進み始めたのだがその後も様々な魔物が出て来てその都度フローリアがあっさりと倒していき・・・・皆の心が折れた!慰めてもらって立ち直った私や慰めてくれたアンディさんまでもが!折れなかったのはライナシアだけだった・・・・ライナシアってオリハルコンの意思を持ってるのかしら。

「一応私達騎士や魔術師の皆は調査隊って事になってるけどメインの調査員を守る為にいるのよ、それなのにこのダンジョンに入って一回も戦わずに見てるだけってのはあり得ないんだからね?」

まったくもってその通りよ!まさかダンジョンに入って此処に来るまで戦闘が一回もないとは思わなかったしまさかフローリアの実力を見せつけられて心をへし折られるとは思ってもいなかったわ。

「いやぁ・・・・出て来た魔物が高く売れそうだったりめんどくさそうな魔物だったり気持ち悪い魔物だったりしたから倒しちゃったんだよね」

え?そんな理由でて魔物を蹂躙していたの?驚きなんだけど!!と思っていたらライナシアが溜息をつきながら口を開く。

「何その理由は」

ライナシアの言葉に思わず頷くと周囲の何人かも一緒に頷いていた。

「それにあそこを見て」

ライナシアそう言って指さした方を見ると騎士達が落ち込んでいる所から少し離れた場所でディアナをユリアンが慰めていた。

「ディアナもか・・・・」

それを見たフローリアが驚き呟く。

「わかったよ・・・危なくなった時以外は手を出さないようにする」

規格外の魔導師は何処までも規格外だった。

「ここだよ」

それから私達は警戒しながらダンジョンの中を進んで行き魔物と戦闘をしながらも目的らしき場所を目指していた。

進んでいるとフローリアがいきなり止まりライナシアを見ながら口を開く。

ここが?と思いながら周囲を見渡したけど見渡す限り見慣れた岩肌しかない。

「何処に入口があるの?見当たらないけど」

ライナシアも私と同じ事を考えたのかフローリアに視線を向けてそう言うとフローリアはおもむろに右手を突き出して近くにある岩壁に触る。

「え?」

触ると思っていたフローリアの右手はそのまま肩まで壁に入りライナシアに視線を向ける。

「幻影?」

ライナシアはそれを見てそう呟く。

私はそれを見ていよいよ遺跡についたと感じ気を引き締める。

「いよいよだなサラサ殿」

気を引き締めていたらアンディさんが嬉しそうな顔でそう声を掛けて来たので私は頷き口を開く。

「はい、どのような物が出てくるか楽しみです」

アンディさんはそんな私を見て微笑みながら口を開く。

「確かに楽しみだ、それとサラサ殿はそうやって笑っていた方がいい、落ち込むのは似合わない」

そう言った後に軽く肩を叩くアンディさんに私は何と言っていいか分からず固まった。