作品タイトル不明
負けた!!
「ありがとう」
私が頭を下げてそうお礼を言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「お礼を言うのは私達のほうなのよリアちゃん、貴女がアックダース商会の話を私達に持って来てくれたから帝都に潜む膿の存在に気がつく事が出来たのよ」
テリーさんがセレーナさんの言葉を聞き頷き口を開く。
「その通りだ、このまま気がつかずに放置していたら将来大変な事になっていただろうね、だから君には感謝しているんだよ」
微笑みながらそう言って来るテリーさんを見て私は口を開く。
「でも個人の頼み事を・・・あ!」
テリーさん達と話していて気がついた!情報屋に頼むってお金払わなきゃ!!
「あの・・・調べるのにいくらかかりました?お金お支払いします」
私が気になって情報屋に頼んだんだったら私がお金を払わなきゃいけないよね!!
と思ってそう聞くとテリーさんが苦笑しセレーナさんは頬を膨らませた後私を攻めるような顔で口を開く。
「リアちゃん?私さっき言ったわよね?『リアちゃんに感謝してる』って?私は感謝している人に料金を請求するほど恥知らずじゃないわよ?」
セレーナさんの言葉の後にテリーさんが口を開く。
「それに『情報屋』と言ってるが帝国の情報部に調べてもらったんだよ、だから料金は発生しないんだよ。彼等は国の安全の為に様々な事を調べて対処する・・・・・彼等はそれが仕事なんだ」
「は?」
え?今テリーさんが『国の情報部』って言わなかった?え?民間の『情報屋』を使ったんじゃないの?なんか知らないうちにスケールが大きくなってるんだけど!!
「え?情報屋が調べたんじゃないの?」
テリーさんの言葉を聞いて私がそう聞くとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「リアちゃんが私に話してくれた後に私の『元同僚』に頼んじゃった」
『元同僚』って情報部の同僚の事ですよね?何『てへっ!』って顔で言ってるんですかセレーナさん!!
さすが帝国の情報部!本気になればすぐにここまで調べられるんだね!!
「あとリアちゃん」
ん?
「何ですかセレーナさん?」
私が首を傾げてそう聞くとセレーヌさんがとびきりの笑顔で口を開く。
「私の事は『セレーヌお姉ちゃん』って呼んでってお願いしているわよね?」
「あ・・・はいセレーヌお姉ちゃん」
笑顔がとても怖かった!!!
「明日またリリアと会う事になってるわ」
「は?」
え?いきなり何を言い出すのセレーヌさん?
「え?皇后様に会う?もう会いましたけど?」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「リリアが会いたがってるのよ・・・・で!明日連れてきてって言われたからね?もうリアちゃんを連れて行くしかないなでいょ?」
・・・・・・・・・・・意味が分かりません!!
「えっと・・・お断りします」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「大丈夫よ!シアちゃんも行くから!あ!あとアインちゃんも来るわ!!」
「いやいや!!誰もついて来てくれないから断った訳じゃないんで!!」
なんで平民が何度も皇后様に会う事になるの?本当に意味が分からないんだけど!!
「ねえ・・・リアちゃん・・・・お願い」
う・・・・そんなウルウルした目で見ないでもらえますかセレーナさん?なんか罪悪感が物凄いんですけど?
「リアちゃん」
・・・・・・ううううう!!
「お願い」
「わかりました!!行きます!」
・・・・・・・・・負けた!!