軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

防御特化と共生3。

その後数日メイプルはゲームにログインしては、平地の一角で火災を発生させる日々を送っていたのだが、それもようやく終わりを迎えようとしていた。

イズにアイテムを補充してもらい、時にカスミやサリー、マイとユイには移動を助けてもらい、アイテムだけでのモンスター撃破をひたすら続け。クエストは一歩ずつ着実に進行した。

「よーしっ!終わりー!」

メイプルが最後にモンスターを爆弾で爆破するとクエスト達成に表示が切り替わる。

「ふぃー……時間かかっちゃったー」

普段アイテムをそこまで使わないプレイヤーが、それをメインウェポンにするのはやはり無茶ではあったのだ。それでも完遂することができたのは相手からの攻撃を受け付ない防御力によって、アイテムが尽きるまでいつまででも戦闘ができたからである。

「これで終わったかなあ?」

メイプルがクエストを確認すると、残念なことにまだ続きはあるようだった。

「むぅ……えーっと、アイテム集めかあ」

そこには多様なアイテムが並んでいた。ただ、入手難度にはかなりばらつきがあるようで、魔物の肉といった一層のモンスターからでも手に入るようなものから、竜の翼のようなある程度格の高いモンスターからしか手に入らないようなもの、さらに魔族の心臓と言ったどこで手に入るかもよくわからないものまで様々だ。

「皆に聞いてみようかな」

【楓の木】の面々も相当様々なモンスターと戦ってきている。珍しいアイテムなら印象に残りやすく、何から手に入れたかを覚えているかもしれない。

メイプルはギルドメンバーにメッセージを送るとギルドホームへと向かうことにした。

町からそれなりに離れた場所にいたことと、現在移動手段が徒歩以外存在しないこともあって、メイプルがギルドホームに来た時にはもう全員が集まっていた。

「ごめんね遅くなっちゃって!」

「クエストはまた次の段階に進んだ?」

「うん!そうしたらいろんなアイテムを集めろーって」

「アイテム集め……リストアップしてみる?」

「その方が見やすいよね!」

サリーはメイプルのクエストを確認し、全員で見ることができるようにギルドの大きなモニターにそれを映す。

「なるほど……見覚えあるのも結構あるな。多分もうメイプルも持ってると思うが」

「全員で確認してあるものにマークをつけていけばいいんじゃないかしら?」

「そうだね。うーん、僕はあんまり役に立てなそうだけど。珍しいものあったかな……」

「私とお姉ちゃんは同じものばっかりだよね」

「うん。いつも一緒に探索してるから」

こうして全員のインベントリからリストにあったものを探して順に取り出していく。

流石に九層までそれなりに多くの場所を探索してきた八人だ。ほとんどのアイテムは誰かしらのインベントリから出てくる。

「魔族の心臓は……持ってないな」

「そうね。それらしいモンスターを探すしかないかしら」

「あっ!持ってた!……いつのだろう?」

「昔言ってた【暴虐】とかくれたやつじゃない?それか第八回イベントのメイプルの偽物みたいなやつ」

「確かにそれかも!」

「あるもんだなあ……」

「変なアイテムはメイプルが一番持ってたりするかもね。僕は普通のフィールドでドロップするようなのしかないや」

「結構集まったんじゃないでしょうか?」

「えっと、残りは本当に数個だけですね!」

見つけ出すことよりも集めてくることに焦点が当てられているようで、現時点で手元にないアイテムも手に入る場所は判明しているものばかりだ。ドロップ率が悪かったり、レベル上げついでに集めるには経験値が低めで結果的に行っていなかったりと、持っていない理由もはっきりしている。

「なら手分けして集めるか。別にメイプル一人でやるって指示もないみたいだしな」

「助かります!」

手分けできる部分は手分けして集めていくのが効率がいい。ドロップ率が悪く数を倒さないといけないような場所は今のメイプルだと無駄に時間ばかりかかってしまう。

こうして、アイテム集めを分担することに決めてそれぞれ相性のいい場所へと行くことにするのだった。