軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

防御特化と進捗。

メイプル達がギルドホームに戻ると、ちょうどクロム達も攻略を中断して休んでいるところだった。メイプルはちょうど良かったというようにぱたぱたと駆け寄る。

「お、そっちも一段落ついたか?」

「はい!スキルがほとんど使えなくなっちゃったので今日は終わりです」

「メイプルちゃん達はどこまで進んだの?」

「ちょうど七階が終わったところです!」

二人はイズが追加で出してくれた飲み物を受け取って、椅子に腰掛ける。

クロム達は九階まではクリアしたとのことだった。

「おー!すごいです!」

「うん、私達も早く追いつきたいね」

「二人の楽しみを奪わないように大きなネタバレは避けるが、十階のボスは強いぞー」

「私達はそれに負けて戻ってきたんだ。ボスには会えるだろうからな、気をつけておくといい」

それを聞いて二人は驚いたような顔をする。この六人が負けるとなると相当強力なボスがいることは容易に想像がつく。

「メイプルさん達も……頑張ってください!」

「私達も何とか倒してみせますっ!」

「まー、様子見だったから僕の魔導書もまだ使ってないし。でも、間違いなく強かったね」

六人はまだ試していないアイテムや戦術は残っていると言うが、皆一様にそれでもかなりの強敵になることは変わりないとこぼす。

「……す、すごいボスがいるんだね。何か緊張してきた」

「メイプル、まだ早いよ。それに八階と九階もクリアしないといけないし」

「そうだね!準備万端で行かないと」

「足りなくなったアイテムがあったら言ってね。それと、塔の途中で手に入れたアイテムで作ったアイテムもあるから、後で見るといいと思うわ」

「ありがとう!」

「うん、助かるね。やっぱ二人だと火力アップの為のアイテムガンガン使うし……」

メイプルの火力は基本的に固定なため、STRに頼ることなくダメージが出せるが、逆に言うとこれ以上火力を伸ばしにくいとも言える。

ボスが強くなるにつれて、サリーの火力が重要になってきているのだ。

「こっちにアタッカー三人がいるからなあ。ただ、回復のありがたさは久々に感じてるな」

「普段はメイプルちゃんがいるものね」

「私達はマイとユイのお陰でボスを楽に倒せるのが救いだろうな」

「役に立てて嬉しいです!」

「今回は、上手く当てられました……」

活躍できたことが嬉しかったようで、二人は笑顔を見せる。メイプルもそれを見て改めてギルドに誘って良かったと思う。

その後、ここまで攻略した中で苦戦したボスについて話は移っていく。

「あの本のボスはキツかったな」

「ああ、私の刀のスキルを持っていかれたりクロムの復活を持っていかれたり……」

「ユイちゃんとマイちゃんの攻撃力がガタ落ちしたりもしたわね」

メイプル以外のギルドメンバーも強力なスキルをいくつも所持している。それが奪われるとなっては戦術も崩壊するというものである。

「あー、あれは大変だったなあ……私ほとんどスキル取られちゃったし」

「それでも全部弾いてたから【身捧ぐ慈愛】を押し付けて的を広げさせて勝ったんだよね」

「相変わらず滅茶苦茶してるね?」

カナデのその言葉にメイプルも言うことがあるようで、でもでもと腕を振って話し出す。

「サリーだって、私が【捕食者】に齧られてるうちに【機械神】の攻撃を避けて倒し切っちゃったし、すごかったんだよ!」

「私も【身捧ぐ慈愛】無しで回避するボス戦は久しぶりだったし、結構楽しかったな」

「【機械神】の銃撃も避けるのね……」

「あれだけは誰も真似できないだろうな」

こうして話を続けていくうちに、メイプルとサリーがまともに攻略している層が少ないという話になり、さらに、それならば六人での攻略もボスが簡単に倒れていくのも普通でないという話題になった。

「今回のイベントが終わったらまた全員で探索に行きたいね!」

「うん、それもいいね。なら、きっちり十階までクリアしないと」

「俺達も策を練り直してクリアするぞ。先に塔の外で待っててやるからな」

「私達も負けませんよー。頑張って追いつきますっ!」

イベントが終わったらまた全員で探索するという約束を一つ交わして、その後もイベント中に起こったあれこれの話に花を咲かせるのだった。