軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

841.今後の相談

「それで、どのような海水がベストですわ?」

詳細は詰めてなかったな。

まずは海水が用意できるかだし……。

「うーむ、それはステラとの相談だな」

「もぐ! そうしたらその海水を分析、量産を目指しますもぐ!」

「了解した。海水そのものが重要ということだな」

豆腐作りは水が決めるという言葉もある。

まだにがりの段階だが……。

とはいえ、にがりがないと前には進まない。

分からんが、にがりの成分によっては豆腐ができない可能性もあるだろうし。

だが、やるべきことは見えてきた。

それだけでも大きな収穫だ。

数日後、ザンザスの冒険者ギルド。

レイアはザンザスに戻って書類仕事を進めていた。

「ぴよ帽子の量産、ステラ様の名言マントの量産……」

にこにこ顔のレイアが冬至祭の書類を片付けていく。

書類に判を押し、修正点は書き込んで指示を下す。

流れる書類を受け取りながら、副ギルドマスターの紫影はジト目になっていた。

「ご機嫌でござるな」

「ふふ、一番楽しい仕事だからな」

「議会がレイアの不在に、アレコレ言っているでござるよ」

このところのレイアの不在を疑問視する輩もいる。

しかし、レイアは一顧だにしない。

「仕事は滞らせていないはずだがな。ナーガシュ家との折衝で忙しいと言っておいてくれ」

「そう伝えているでござるよ」

「さすが、わかっている」

紫影は軽く息を吐いた。紫影は知っている。

レイアがヒールベリーの村に通うのは、コカトリスをもふもふするためであると。

ザンザスのダンジョンには入場規制があり、連続で入ることはできない。

しかしヒールベリーの村では、コカトリスはもふり放題なのだ。

レイアがそれを見逃すことがあるはずもなく……。

「まぁ、成果が上がってストレスも軽減されるみたいでござるし……」

「何か言ったかな?」

「気のせいでござる」

実際、ヒールベリーの村ができるまでザンザスの冒険者ギルドは大変だった。

それががらっと好転したのだ。

今ではレイアは土風呂とコカトリスで、過去最高にお肌がツヤツヤになっていた。