軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

759.村に帰りて

村に到着したのはまだ午前中だった。ロープでくくられた塊をほどき、てくてくと村へ歩いていく。

ザンザスに比べるとやはり村の緑の濃さは一目瞭然だった。ディアとマルコシアスがすーはーと深呼吸している。

「ぴよ! やっぱりここの空気はいいぴよね!」

「わっふふ! おいしいんだぞー♪」

そうだな、土の匂いというか自然の香りというか……その辺りが全然違う。

「じゃあ、僕はこれで。眠い……」

ナナが羽をぴこぴことさせる。ヴァンパイアにとってやはりここ数日の早起きは厳しかったようだ。

「ありがとう、ゆっくりと休んでくれ」

「助かりました。またザンザスのダンジョンへ行きましょうね」

「ん、おやすみー」

ぽにぽにとナナが家へと向かう。コカトリスのみんなも家へと帰るようだ。

「ぴよよー」(家に帰って寝直すかー)

「ぴよ!」(シャワーを浴びて、お昼寝だ!)

「ぴよ〜」(んじゃね〜)

こうしてコカトリスたちも家へと歩いていった。残されたのは俺たち家族だけだ。

「ウゴ、俺たちはどうする?」

「そうだな……俺は冒険者ギルドに顔を出しておきたいな。ウッドとディア、マルコシアスは家に帰って休んでくれ」

「ぴよ! そうぴよね! なんかねむぴよ!」

「わふー。無理はしないでおくんだぞ」

俺の提案にステラも頷く。

「私も冒険者ギルドに行きましょう。ディアたちはゆっくりしていてくださいね」

「おしごと頑張ってぴよ!」

というわけでディアたちと別れ、俺とステラだけで冒険者ギルドに向かう。道行く人に挨拶をしながら冒険者ギルドの建物へ。

途中でテテトカに出会う。

「はわー、おかえりなさいですー」

「ただいま、テテトカ」

「ただいまです……!」

テテトカはなんだか地面を見ながら難しい顔をしていた。腕を組んで、足をぽんぽん。地面を確かめているようだった。

「んんー……」

「……どうかしたのか?」

「地面のぱわー的なあれそれで……」

わからぬ。テテトカはひとしきり地面をふみふみした後、そのまま歩き出した。

「まー、もうちょっと確かめてからお話しますー」

「お、おう……」

「は、はい……」

なんだろう?

しかし疑問を持つまでもなく、テテトカは去っていった。まぁ、本当に重要なことならテテトカはちゃんと言ってくれるだろう。そう思うことにした。