軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

747.泉でぱしゃぱしゃ

「コカトリスは泉に入っても大丈夫なのか?」

「ぴよちゃんはあらゆる魔力に耐性がありますからね。この泉程度では、水浴びと変わらないでしょう」

その通り、コカトリスは躊躇なく泉へ入っていく。

ちゃぽちゃぽ……。

「ぴよっ!」(ちょっとひんやりっ!)

「ぴよよ……!」(なんかとろっと……きらきらしてるのに、泥みたい!)

コカトリスたちが興味深そうに泉を歩き回る。どうやらなんともないようだ。

そしてコカトリスがちゃぽちゃぽ動く度、泉の魔力が大気中に散っていく。雪結晶が輝く泉から舞う光景はとても綺麗で、目を奪われる。

「ぴよー……きれぴよねっ!」

「わふふ、見てるだけで楽しいんだぞ!」

ばしゃーばしゃー。コカトリスたちはお互いに泉の水をかけあっている。

「ぴよよ!」(きらきら〜!)

「ぴよっぴ!」(ぴかぴかー!)

ナナが羽をぴこぴこ動かす。

「コカトリスたちに遊んでもらいながら、探そうか」

レイアが泉の減り具合を見ている。

「そうですね、泉の水がどんどん減っていますし……。はぁ、ぴよちゃんがいるとこんなに楽だったとは……」

「ウゴ、コカトリスがいないと大変なの?」

「かなり下準備をしないと泉の魔力を散らせませんからね……。それも大きな手間になります」

そんなわけで俺たちは雪を入れて泉の魔力を減らしながら、コカトリスの水浴びを見ていた。

みるみるうちに泉の魔力が散って、どんどん浅くなっていく。

「ぴよ……!」(消えていく……!)

「……ぴよ」(……その儚さもまた、きらきら光るものの宿命)

「ぴよ〜」(一期一会に感謝しながらぱしゃぱしゃ〜)

さて、果たしてこの泉には見つかるのか……?

と、泉のふちで何かがきらりと輝いた。しかも明らかに魔力も強い。

「それは……っ!」

ステラがしゅばっと泉に手を入れ、さっと取り出す。

「ぴよ! 大丈夫ぴよか!?」

「ええ、ちゃんと防げば安心です!」

そ、そうか……。まぁ、ステラはもう何度もこの鏡面の雪結晶をゲットしているわけだからな。体感では液体窒素に腕を入れるようなものだが、ステラはまったく平気なようだ。

そしてステラの手の中には、キウイ程度の大きさのきらきら輝く石が握られていた。

この距離でもかなりまぶしいくらいだ。