軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

719.朝起きて

翌朝。俺は綿の中からむくりと起きた。

「ふぁ……」

大きく伸びをしつつ、周囲を見渡す。うん、いつもの寝室ではない、ザンザスのホテルだ。しかしすっかり疲れは取れていた。

だが時計を見ると集合時間まではかなり間がある。やはり少し眠りは浅かったか。

「ぴよー……ぴよっ!」

マルコシアスの腕を枕にしていたディアがぱちりと目を開け、もぞもぞと動く。マルコシアスは……大の字に寝ていた。

「わふー。もう……朝なんだぞぉ?」

ディアの動きで目が覚めたらしく、マルコシアスもふにっと身体を起こす。ウッドもゆっくりと身体を起こしているな。

「ウゴ、もういい時間だよ」

ステラはというと、まだすやすやと眠っていた。実のところ、ステラは何日も徹夜できる能力と起きる必要がなければいつまでも寝れる能力を持ち合わせている。

「ぴよ……。かあさま、まだ起きてないぴよ?」

「どうやらそうみたいなんだぞ」

「ウゴ、でもまだ時間は早いよね?」

ウッドの疑問に俺は頷く。

「もうちょっとは寝てられるな」

「ぴよ……でももうあたしはお腹すいたぴよ。朝ごはんにしたいぴよ」

「ふむ……なら起こすか」

まぁ、これで起こしてもステラは不機嫌にはならないからな。起きると瞬時にスイッチが入る。冒険者としてのスキルなのかもしれないが。

ディアが綿の上をほふく前進で進み、ステラの顔の前にやってくる。

もみもみもみもみもみ………。

ディアがふわもっこな羽でステラの頬をふにふにと撫で回す。

「おはおはぴよよ〜」

「ふぁ……っ! おはようございます……!」

さすがにステラも目を覚ました。ディアはしかしふにふにと撫で回すのを止めない。

「はわ……」

「かあさまのほっぺ、気持ちいいぴよねー」

「あわわ……はふ」

気持ちよさそうなステラ。そこでディアはぴたっと撫で回すのを止めて、ぴょんぴよんとはね回る。

「ぴよ! 起きたぴよ?」

「はっ……! ええ、完全に起きました」

ステラがぼさぼさの髪で起きる。

「すっかり寝入っていたようですね。みんなはもう起きていたようですし」

「気にしないでくれ。まだ早い時間だからな」

ステラが目をぱちぱちとさせている。

「そうみたいですね。きちんと寝れたので体調は完璧です……!」

良かった。全員コンディションは完璧なようだ。

ちなみにコカトリスたちもおめめはパッチパチなようだった。