軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

600.ぴよの優先度

その頃、ディアたちは……。

部屋で謎の塊に好奇心を抑えられなくなってきた。

「ぴよ。もこもっこは前進中ぴよねー」

「ゆっくり近づいてくるんだぞ」

そわそわ。

そわそわそわ。

ディアはそわそわしていた。

塊が近づくにつれて、その質感がわかってくる。

確実にコカトリスたちだ。

「とてもふわもっこしてるぴよよ……」

「やっぱりコカトリスなんだぞ」

「……見に行きたいぴよね」

そこでディアはじっとウッドを見る。

「ウゴ……街から離れなければ、大丈夫? 誰か付き添いしてくれるかな?」

「あっ、だぞ」

マルコシアスがくむっと鼻を鳴らす。

「レイアが部屋から出たんだぞ」

「ぴよっ!?」

ディアが即座に計算する。

「レイアぴよに付いてきてもらえば、完璧ぴよよ!」

「ふふふんー」

レイアはご機嫌だった。

窓からディアたちと同じ塊を見たのだ。

「あの塊は間違いなく、私が愛してやまない――」

レイアが部屋からすっと出てくる。

「ちょっと待つぴよっ!」

そこへディアとマルコシアス、ウッドが現れた。

もとい、隣の部屋から出てきた。

「……どうかいたしましたか?」

「砂漠にいくぴよか!?」

「え、ええ……そのつもりですが」

「ビンゴなんだぞ!」

「ウゴウゴ、ちょうどいいね!」

マルコシアスとウッドが頷きあう。

「ぴよ! あたしたちも砂漠に行きたいぴよよ!」

「おーっ!! それはいいですねぇ!」

レイアはぱぁっと満面の笑顔になる。

「だぞ。なので一緒に来てほしいんだぞ」

「ウゴ! 付き添いお願いします!」

「もちろん! どーんとお任せください!」

そうしてレイアたちは宮殿から砂漠へと出ることにする。

サボテン畑に戻る頃には、すっかり砂嵐はやんでいた。

「ぴよ! あっちぴよね!」

「くむくむ、そうなんだぞ」

ディアとマルコシアスは方向感覚抜群である。

サボテン畑をさっそうと移動する。

やがて砂漠に出ると、目の前にはこんもりとした塊があった。

すぐ近くにいくとよくわかる。

「仲間ぴよねー!」

丸まったコカトリスが重なった草だんごのようになっているのだ。

レイアもうんうんと頷いている。

「これがレアな砂ぴよちゃんです……!」