作品タイトル不明
554.ホンビノス貝、実食
網と加熱魔法具を用意し、バーベキューの準備をする。
ブラウンが休憩所からどちゃっと調味料を持ってくる。
「胡椒やワイン、オリーブオイルはありますにゃーん」
「ウゴ、おいしそう!」
「あと新鮮なレモンやガーリックは俺が生み出せるしな」
「十分な味付けですね!」
ホンビノス貝は砂抜きをしなくても、おいしく食べられるらしい。
なのでこのまま網焼きだ。
とはいえ、食材が貝だけなのは悲しい。
俺は他の野菜も生み出していった。
「玉ねぎ、にんじん、とうもろこし、アスパラガス、ジャガイモ……」
とりあえず定番はどんどん生み出す。
ニャフ族もいるし、それなりに量は必要だ。
「にゃー! たくさんですにゃーん!」
ぴこぴことニャフ族のしっぽが揺れている。
「結構な体力を使ったからな。たくさん食べて回復しよう」
「はいですにゃーん!」
「「にゃにゃー!」」
そうして雨の中、雨避けをしながらバーベキューをする。
じゅうじゅう……。
ワインを振りかけて網焼きしたホンビノス貝はとてもおいしそうだ。
「ウゴ、いい匂いー!」
「シンプルな味付けですにゃんが、良さそうですにゃん」
大きく肉厚の身がぷりっとしているな……。
「こちらは刻んだガーリックっと……」
見るとレイアがさららーっとガーリックを振りかけていく。肘を曲げて優雅に……うっ、頭が……。
だが、調味料のおかげで一気に美味そうな匂いが生まれてくる。
「いい匂いだな……」
香ばしい香りが広がり、雨の匂いを上書きしていく。
「ウゴ、もういいかな?」
「にゃーん、大丈夫そうですにゃん!」
というわけで、野菜と一緒に実食だ。
開いたホンビノス貝の身は、ハマグリによく似ているな。ちょっと肉厚かもだが。
まずはシンプルなワイン蒸しから。
ホンビノス貝を皿に移し、ぷりっとした身をフォークですくって口に運ぶ。
「うん、美味しい……!」
渋めのワインと胡椒、濃厚な貝の旨味。
採れたての旨さが際立っている。
これは確かにクラムチャウダーも良さそうだ。
あとはピザの具とか……かな?
強めの貝の味が必要な料理なら、結構合うだろう。
「にゃーん、ひと釣りのあとは美味しいですにゃーん……」
「ウゴ、まだいっぱいある!」
「お野菜もありますからね……!」
野菜にチーズやバターだけでも十分だからな。
「よし、この貝は食べられるリストに入れて、村に持って帰ろう」
「賛成ですにゃーん!」
こうして、俺達はお腹いっぱい網焼きを食べて貝を持って帰った。
そろそろ貝類も販売を考えていいかもな……!