軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

509.具体的なプラン

それからロウリュの準備とかもろもろで数日が過ぎていった。

ロウリュについて、ステラが知っていたのも大きかったな。具体的な構造もよく覚えていた。

ステラは自分の好きなことは、本当に忘れないからな……。自分のしてきた英雄的行為のほうを忘れてる説もあるが。

ナールとステラが打ち合わせをしている。

「にゃ。デザインはこんな感じですにゃ?」

「ええ、中央に熱した石を重ねて……。そう、筒状の入れ物がいいですね」

「周囲は木板ですにゃ。段になっていますにゃ?」

「外側のほうが温度が低めですね。最初はあまり高温でないほうが……」

土風呂増築の段取りはブラウンとテテトカでうまくできているようで、最終的な案が早くもまとまってきた。

「……基本的には土を移すだけですにゃん」

「ですですー。でも適度に入れ替えしないといけないですからねー」

「外にうまく搬出できるよう、滑車を作りますにゃん」

「素早い入れ替えが大切ですからー」

滑車ならザンザスでも作れる。

あとはすべり台とかも設置して、迅速に土を入れ替えする設備にする。

「建物は俺の魔法で作れるからな」

「にゃん! お頼みいたしますにゃん!」

「あとは水ですねー」

ブラウンが頷く。

「もちろん心得ていますのにゃ!」

頭から水はヒールベリーの村だと、もう見慣れた光景だからな。抜かりはないのだ。

その頃、ザンザス。

レイアが冒険者ギルドへと到着していた。

もちろん頭のぴよ帽子は装着しているし、どっさりとお土産を持って帰ってきている。

「ただいま帰還した」

「おかえりなさいでござる」

シエイを先頭に、ギルド職員が出迎える。

「またたくさんの荷物でござるな」

「ヒールベリーの村で収穫された最高級イチゴとブルーベリー、さくらんぼだ。外の馬車にも積んであるので、皆で分けてくれ」

「ありがたく頂戴するでござる」

それなりの給料をもらっているギルド職員とはいえ、果物類は中々手が出ない。

それをこれだけ振る舞うのは、やはりレイアの経済力を示していた。

「留守の間はどうだった?」

「議員や他のギルドからの案件が色々とあるでござる。処理願いたいでござるよ」

レイアが冒険者ギルドを頻繁に留守にするのは、ヒールベリーの村ができる前からである。

市政に関わり、大規模討伐では指揮官として出張し、ポーション確保に奔走していたレイアは、以前から多忙を極めていた。

むしろポーションに余裕ができた今のほうが、楽をしているくらいなのだ。

「わかった。馬車の中で色々とまとめたが……ヒールベリーの村でも色々と進む。ふふふ……」

レイアの迫力にシエイが少し後ずさりする。

「なにが始まるのでござるか?」

「土風呂の増築と新しい入浴施設だ! 鍛冶ギルドにカチコミ入れるぞー!」