軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

491.ため池完成のお祝い

今日は天気も良い。

シートを敷いて堤防の上から池を眺める。

春先の暖かさに包まれると眠気が……。

見ると、膝の上のマルコシアスとディアもウトウトしているようだった。

「わっふ……」

「ねむねむぴよねー……」

「俺も眠くなってきたな」

ウッドはララトマと堤防の周りを散策しているようだ。

冒険者も肉体労働の後か、見渡すと横になっている人も多い。

この堤防はそこそこの高さなので、村の様子がある程度わかるのだ。

広場でもニャフ族が集まってスヤスヤしていたりする。

池ではコカトリスがぷかぷかと浮いているな。

仰向けに、気持ち良さそうにしている。

「ぴよー……」(ゆらゆらー……)

「ぴよぴよ」(ひと泳ぎのあとは、お昼寝に限る……)

「ぴよよー」(真理だねー)

ちなみにステラは浮かんだコカトリスに掴まって、同じように浮いていた。

「んふふ……」

幸せそうだな。

「……少しお昼寝するか」

「さんせーぴよぅ……」

「我も寝るんだぞ」

「そうだな……」

そうして俺はひと眠りするのであった。

むくり。

……お昼寝から覚めると、夕方になっていた。

「ぴよっ」(よいしょー)

「ぴよよー」(満喫したー)

コカトリス達が堤防へと上がってきている。

「わふぅ。夕方になったんだぞ」

「ああ、そうだな……。小腹が少し空いたか」

そこにぽにぽにとイスカミナが歩いてきた。

「もぐ! 水質も問題なしもぐー!」

「それはよかった。あとは――経過観察くらいか?」

「そうですもぐ。あとは大丈夫ですもぐ!」

よしよし。

予定よりもかなり早く終わったな。

それじゃ――。

「お祝いでもするか!」

「やったぴよー!」

何か出来たらお祝い。

最近、そんな流れになっているな。

しかし大事なことだ。

イスカミナやアナリア、冒険者達にはお金を払っているが――ため池は広く村の資産になるものだからな。

周知して、お祝いする。

まぁ、主に俺の生み出した植物を焼いて食べるのだが……。

「バーベキューなんだぞ!」

その言葉に身体を温めていたコカトリスがぴよっと反応する。

「ぴよっ!?」(おいしそうな単語がっ!?)

「ぴよよ!!」(ご飯の予感!!)

「目がきらきらしているな」

「ひと泳ぎして、きっとお腹空いたんだぞ」

というわけで、夕焼けを眺めながらのバーベキューだ。

「ほわほわ……。ぴよちゃん、このピーマンはもう大丈夫ですよ」

レイアが甲斐甲斐しくコカトリスに焼けたピーマンを差し出す。

もっしゃもっしゃ。

「ぴよ!」(ありがと! あなたも食べる?)

「ぴよちゃんから……もちろん頂きます!」

レイアがコカトリスから串に刺さった焼きジャガイモを受け取り、食べ始める。

微笑ましい光景だな。

ニャフ族も集まってバーベキューを楽しんでいる。

ナールがふーふーしながら、焼きトウモロコシを食べていた。

「にゃー。堤防も出来上がって、上々ですにゃ」

「これで治水については一安心だな」

「ですにゃ! 堤防からの眺めもいいですにゃ、観光スポットになりますにゃ……!」

「池沿いに景観重視で植物を植えるのも良いかもな」

ラベンダーとかは合いそうだな。

桜を植えたい気もするが……この世界に桜を楽しむ習慣はない。

「にゃ! ラベンダーや池にスイレンもいいですにゃ!」

「おお、それはいいな。明日にも植えようか」

「これでさらに商売繁盛しますのにゃー!」

こうして次の話をしてバーベキューは終わった。

ひとつのことから次に進めるのは、いいことだ。

観光も頑張りたいしな。

領地情報

地名:ヒールベリーの村

野球チーム名:ヴィレッジ・コカトニア

特別施設:冒険者ギルド、大樹の塔(土風呂付き)、地下広場の宿、コカトリス大浴場、コカトリスボート係留所、たくさんの地下広場、ため池

総人口:263

観光レベル:B(土風呂、幻想的な地下空間、エルフ料理のレストラン、池と堤防)

漁業レベル:B(レインボーフィッシュ飼育、鱗の出し汁、マルデホタテ貝)

牧場レベル:B(コカトリス姉妹、目の光るコカトリス、ヒナコカトリス、海コカトリス)

魔王レベル:D(悪魔マルわんちゃん、赤い超高速)