軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

355.地下広場の突撃

「これがポーションがないと進めない、ということか……」

「そうですね……。運が悪いと、どうしても必要になってきます」

ポーションの備えはある。ゴリ押しも可能だ。

だけど俺は少しだけ考えた。

このまま全員で突撃しなくても、ウッド達だけで倒せると思うのだ。

それはウッドの経験と自信にも繋がると思う。

「……ステラ、ウッドとコカトリス達だけで行けると思うか?」

「毒が効かないのであれば、恐れることはありません。今のウッドとぴよちゃんのパワーなら、接近できれば倒せるはずです」

ゲームの知識に照らしても、そのはずだ。

あのサイズのパズルマッシュルームは驚いたが、そもそも基礎ステータスは高くない。

今のウッドとコカトリスなら――過剰な戦力である。

「ウッド、どうする……? コカトリスと一緒に行ってみるか?」

俺はウッドに委ねることにした。

力は足りている。

「ウゴウゴ! 行ってみる!」

ウッドは意気込んでいた。だけどそれだけじゃない。

「ウゴ……危なかったら、助けを呼ぶね」

「ああ、もちろんだ」

コカトリスは……ステラがコカトリスに話している。

「……というわけで、ウッドと一緒に行って欲しいのですけど……」

「ぴよ、ぴよよー」(オッケー、キノコのために行ってくるよー)

「ぴよっぴー」(キノコ狩り〜)

「ぴよ、ぴよっぴよー」(そうと決まれば、さっそく行こー)

羽をぴっと上げるコカトリス達。

どうやらやる気のようだな。

よし……俺達は飛び込めるようにポーションを用意しよう。

あとはウッド達に任せるのだ。

ウッドはコカトリス達の頭をもふもふと撫でる。

「ウゴ、それじゃ行こう!」

ウッドの言葉はわからないだろうが、コカトリスは聡明である。

それだけでなんとなく意図を察した。

「ぴよー!」(行くぞー!)

「ぴよよー!」(もにゅり甲斐があるぞー!)

ウッド達が通路から広場へと躍り出る。

「△○✕ーー!!」

巨大パズルマッシュルームは舞い戻った侵入者を見下ろした。

歩くたびにずしん、ずしんと地響きが鳴る。

その巨体の後ろでパズルマッシュルームが毒攻撃の準備に入っていた。

「ウゴ、まずは大きなのから!」

指差すウッドにコカトリス達がぴよっと敬礼した。

そしてどたどたと突撃する。

「ぴよよー!!」(とりゃー!!)

「ぴよっぴー!!」(とつげーき!!)

ウッドも遅れまいと駆け出す。

狙うのは足。後ろに倒せば、隠れているパズルマッシュルームも一網打尽である。

「ウゴーー!!」

「「ぴよよー!!」」

ウッドとコカトリスが前に出ると、毒攻撃が始まった。

緑色の煙がもくもくと視界を遮る。

しかしウッドに毒は通じない。コカトリスもあらゆる毒と精神攻撃を無効化するのだ。

「!? ✕○△ー!!」

一直線に突撃してくるウッド達に対して、巨大パズルマッシュルームの反応がわずかに遅れる。

その隙を逃すウッドではない。

思いっ切り力を込めて、巨大パズルマッシュルームの足にタックルをぶちかます。

ズシン……!!

鈍い衝撃が巨大パズルマッシュルームを襲う。

「✕✕△ーー!?」

そしてコカトリスも一斉に飛びかかる。

「「ぴよよー!」」(きのこー!!)

そのパワーに耐えられず、巨大パズルマッシュルームはバランスを崩す。

その光景を通路から顔を出したエルトとステラが見つめていた。

「おおっ、うまいぞっ!」

「そこですー! 一気に畳み掛けて……!」

ウッドは掴みかかって、ぐぐっとすくい上げるようにした。コカトリスもウッドに力を合わせて、後ろに倒そうとする。

「ウゴゴーー!!」

「「ぴよー!」」(どっこいしょー!)

たまらず、巨大パズルマッシュルームは他のパズルマッシュルームを巻き込むように倒される。

ズッシーン……!!

「ウゴウゴ、どうだ!」

かなりの勢いで倒された巨大パズルマッシュルーム。巨体ではあったが、ステータスは低い。

それだけでパズルマッシュルームはもう、動かなくなる。

「ウゴ、倒した……!?」

警戒するウッドに、一体のコカトリスはぴよっと羽を振る。

「ぴよー」(もう大丈夫だよー)

もう一体は早くもパズルマッシュルームをついばんでいた。

すでにもにゅもにゅしている。

満足そうな顔をしながら。

それを見て、ウッドは一安心した。

「ぴよ、ぴよー」(なかなかのもにゅり具合……)