軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

10.問題の森……コアの異変

ここ数日の雪山での遊びを思い出す。

連日遊びに行ったので、存分に楽しむことが出来た。

森を見る……いい加減、目の前の問題に目を向けなければ。

問題とは、今も森を見ていると不安感が押し寄せる事だ。

以前のように、飲み込まれることは無いが。

これは放置していていい問題ではないだろう。

早く取り掛からなければならないのだが……広大な森を見て、ちょっと現実逃避をしていた。

少し森を見て回ったが……変容を遂げた森では、以前の記憶が全く役に立たない。

まさか洞窟が、増えたり消えたりするとは……。

とは言え、いつまでも目を逸らしていても問題の解決にはならない。

さて、頑張りますか。

不安感を与えているモノって1つなのだろうか?

……複数あるなんて事もあるのか?

広大な森を見る、掻い摘んで調べる事が出来たら楽なのだが……。

駄目かな?

駄目だろうな……はぁ~。

……

問題個所を見逃さないために、家から時計まわりに森の中を見て回る事にした。

かなり大変だが、必要性を感じた。

おそらく「勘」なのだろう。

森を本格的に調べようと思った時に、手抜かりは許されないと自然に考えた。

少し不思議に思ったが、心を支配されていた時のような違和感は感じないので俺自身の考えだろう。

この世界に来てから、勘が良くなっていると思う。

何かをしようとすると、いい結果につながるモノを自然と選び取っていると気が付いた。

今回の考えも、それにあてはまる可能性があるので自分を信じることにした。

家を出ると、コアが待ち構えていた。

いつもの護衛かな?

あれ?

何か雰囲気が違う。

隣に居るチャイも戸惑っている。

コアの様子をよく見ると、しきりに頭を振っている。

「?」

様子がおかしい、どうしたんだ?

……何かを振り払おうとしているように見えるが……?

コアは俺を見て唸り声を上げ、だが次の瞬間にはまた首を振っている。

ビックリした、唸られるのなんて最初の出会い以来だ。

でも、どうして?

……何かを振り払おうとしているコア。

それを見て、不安感を振り払おうとしていた自分を思い出す。

まさか!

コアの様子を確かめると、やはり何かを振り払おうとしているように見える。

意識が支配されそうになっているのか?

俺は……落ち着け。

そうだ、今は落ち着くことが大切だ。

コアの様子に、俺自身が動揺している。

長く息を吐いて気持ちを落ち着かせる。

コアを守らなければ!

俺達の異変に仲間が集まりだす。

そうだ、仲間も同じ目に遭う可能性もある。

仲間を守る!

コアの唸り声が大きくなる。

……正直怖い。

落ち着け!

えっと、俺の時は考えが誘導されて、不安感を煽られた。

コアは俺を見て唸り声をあげた。

俺を攻撃するように誘導された?

考えを誘導……魔法でどうやれば防げる?

結界を強めればいいのか?

コアが唸りながら俺に1歩近づくと、チャイが俺とコアの間に入りコアに威嚇する。

同時に親玉さんが、コアに紐を何重にもかけて動けないようにした。

コアは身動きが出来ない状態で、頭を大きく振り回している

大きく深呼吸してイメージを作る。

今回の問題が呪いと一緒なのか違うのかが分からない……くそっ!

焦るな!

呪いは黒い影だ。

今回の問題は、白い光にしよう。

体に入り込む……いや、もっと何か……土に水が染み込むように。

そうだ、音も無く気づかれる事も無く、体に染み込み支配していくイメージだ。

これを防ぐ方法は……魔力の膜……一切の穴や隙間が無い魔力の膜。

魔力は俺のを使えばいいよな。

魔力の膜にぶつかって……どうしよう。

「マガン」の時のように術返し?

だが、森に魔力を流して誘導するモノを調べたが、異変を感じられなかった。

巧妙に隠しているなら、術返しで問題が大きくなる可能性もある。

……魔力に吸収させよう……できるか?

コアの唸り声が苦しそうな声に変わり、親玉さんの紐が体に食い込むほど暴れ出す。

やる!

イメージをしっかり作り上げ俺と仲間すべてに

「結界!」

コアの苦しそうな声が響く中。

不思議な色合いの光がコアや親玉さん達や俺の周りを包み込む。

暖かな光に体がなんとなくぽかぽかすると、光が体にスーッと消えて行く。

まさか体の中に消えるとは思わなかったので、少し驚いた。

成功したのか不安に思いながら、視線をコアに向けると何とも言えない顔をしていた。

視線が合うと申し訳なさそうな顔をする。

正気に戻ったようだ、よかった。

しかし森を調べようとしたから、コアを誘導したのだろうか?

そうだとしたら、何か対策が必要かもしれない。

森に居る大量の魔物が誘導されてしまったら……。