軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

目下のところ気管に。

「ど、同胞なのか?」

「色で判断するな、形で判断してくれ」

金髪黒赤眼となった異世界人にエクドイクも驚き顔、鎖万能なこいつと言えども髪の色や眼の色を変えることはできまい。

万が一できるにしても鎖である必要性が無い、髪は百歩譲ってもいいがコンタクトレンズよろしく鎖を目に入れるのはアウトだ。

「確かに同胞だ、だが髪と目の色の個性を抜いたら恐ろしいほどに誰だかわからなかったな」

「そんなにか」

「だがそれだけ周囲に溶け込めるのならば護衛のし易さも格段にあがるだろう、危険な区域を歩く時はその格好の方が良いかもな」

西洋風の世界だ、東洋人の顔というだけでも個性的だと思っていたのだが……この世界ではそうでもないのか、または誰かさんの個性が薄いのか。

多分後者ではなかろうか。

「それで空いた日の護衛の件だが、頼めるか?」

「無論構わん、同胞の存在がラクラ=サルフの地位向上に不可欠であるのと同時にその脆弱性は何とかせねばと常日頃思っていたところだ。俺が護衛できるなら一番早い、洞窟を掘るよりもよっぽど活動感がある」

「割りと気にしてたんだな、結構楽しんでいると思ったんだが」

「エクドイク、言っておくが油断はあれだけだぞ」

「ほう、それは助かるな。ああも隙だらけでは俺が護衛でない日が心配で夜も眠れん」

バチバチとエクドイクと火花を散らすイリアス、そういやこの二人って直接対決は無いけど地味に因縁はあったんだった。

護衛とその護衛の隙を突いて誘拐した犯人である、それが今では共に同じ対象を護衛するのだ。

人生何があるか分かったものではないな、多少は競争心があった方がやる気も出るだろうからしばらくはそっとしておこう。

今日はイリアスの護衛の日だがとりあえずは大まかな一日の流れを見せようと思いエクドイクを同伴させての魔法研究である。

エクドイクの風貌ってちょっと威圧感あるんだが、ルコやノラは大丈夫だろうか。

「おー、にーちゃん! この格好良いにーちゃんは誰なのだ?」

「エクドイクだ、イリアスが休みの日はコイツに護衛を頼む事になった」

格好良いか、鎖じゃらじゃらだし野性味あるもんな。

中学二年生辺りにはウケが良いとは思っていたがノラの年齢でも大丈夫なようだった。

そういやウルフェが懐いているのもこのエクドイクの鎖ファッションが原因なのではなかろうか、ウルフェも貰った鎖をアクセサリーに取り入れてるしな。

一応認めてくれている実力者として尊敬の念も抱いてやって欲しいところではある。

「よ、よろしくお願いしますね……エクドイクさん」

ルコは一歩引いている感じ、まともな成人女性ならこういうリアクションだろう。

ターイズは只でさえ冒険者が少なく、こういった風貌の人間には免疫が薄い。

普段から騎士と一般市民で囲まれているルコにはエクドイクと言う人間は個性が強すぎるのだ。

「む、怯えさせてしまったかすまないな。聞けばお前はこの研究室で最も立場ある人間だと聞く、不都合があれば容赦なく言ってくれ。同胞の護衛に支障が出ない範囲でなら最大限努力する」

「あ、は、はい」

そんな個性のハンデを真面目な態度で見事にカバー。

内面は真面目なのだ、特に真面目な奴に対しては真面目なのだ。

それこそ面白みがほとんど無い……あれ、こっちが相手のときは時折面白い奴になってるんだけどな……。

気のせいか、気のせいだろう。

そんなわけでエクドイクの前で色々な研究を開始する。

エクドイクはその光景を腕を組みながら壁に寄りかかりつつ観察している、椅子用意してんだから座れよとは誰も言ってくれない。

「ノラと言ったか、その年で驚くほど魔力操作に長けているな。魔力量も平均的な域を超えている、道を違えねば良い賢者となれるだろうな。ルコは魔法に関しては平均ではあるがその所作やらに気品がある、恐らくは元はこの城の給仕であったと見える。この中で常識を束ねるにはなるほど良い配置だ」

「あ、ありがとうございます?」

「褒めてはいない、率直な感想を言ったまでだ。この後人員が増えてくれば暴走する輩も出てくる、その際にもう少し覇気が欲しいところだ」

「ところでエクドイクは鎖を自由に動かすが、魔法の方はどうなんだ?」

「この鎖も元は魔法の応用だ、金属を変幻自在にさせる魔法を使用しておりその魔力を浸透させている。属性を付与する時にはその都度に魔法を発動している」

そういってエクドイクは鎖を複数本同時に操り、それぞれに異なる魔法を使用して属性を付与していく。

「おお、凄いのだ!」

「もっとも使用できる魔法は鎖に付与できる魔法に偏っている、後は鎖が封じられた時のための戦闘用と隠密用などだ。後者については人払いの結界や闇に紛れる魔法等だな」

そういやコイツが人払いの結界を張っていたんだった、闇に紛れる魔法って良くアニメとかの描写で見るんだけどリアルタイムではどうなるか気になる、今度見せてもらおう。

「器用なもんだな」

「とは言え複雑な構築の魔法は然う然う使用できない、その辺になればノラの方が上だろう。魔法を使った戦闘に限れば身体能力の差でこちらが有利と言った所だ」

幼い相手にこれだけ冷静に分析できると言うのもなかなか、誰が相手でも自分を崩さない男エクドイク。

なんでラクラに完敗したんだっけこいつ。

「エクドにーちゃん、ノラもその鎖使ってみたいのだ」

「構わんぞ、一本やろう」

「わーい!」

「ルコも手持ち無沙汰な時に使ってみると良い」

「あ、ありがとうございます……わぁ凄い」

「ミクスもどうだ一本」

「あ、いただきますです!」

飴をやろうのノリで鎖をじゃらりと渡される女性陣、そして喜んでいる。

いやいや、アレは変幻自在に動かせるハイテクなおもちゃと思えば気持ちも……よくわからねぇな、うん。

ちなみにこっちも貰った、特訓用ではなく発信機代わりである。

途中からはエクドイクも率先して会話に加わっていた、ミクスと違い戦闘や隠密系の魔法に偏っているが理解力は高い。

なにより実践力がノラに続いて優秀と言う点が好評であった。

「ちなみにこの魔法研究の成果で一番名が売れる事になるのはルコだがこっちへの評価もちゃっかりラクラに押し付ける予定だ」

「それは良いな、ノラ程の逸材がいれば成果が出るのもそう遠くは無い、だがそうなると時折ラクラ=サルフをあの場に連れ出しておく必要があるな」

「そうだな、盲点だったわ」

次に向かったのはマーヤさんの教会だ、結構久しぶりだったりする。

ガーネから帰ってきてからまだ立ち寄れていなかったのだ。

ウルフェも一般常識はだいぶ学んでいるし、卒業している感はある。

「あら坊や、見ないうちに随分と……坊や?」

「魔法の事故でして」

事故と言うか実験台になったわけだが、最初はノラが実践して大丈夫だったんですよ。

それで魔法が効きにくい自分も試してしまったんですよ。

「坊やの内在魔力は微力過ぎるから加減とか難しいのよ、それはそうと……イリアスは分かるとしてそっちの方は誰かしら?」

「エクドイクと言う、同胞の護衛だ」

「坊やも見ないうちに物騒な相手と親しくなったのね、元暗部とかかしら?」

「冒険者だ、そちらが不穏に感じているのは俺が大悪魔ベグラギュドに育てられたからだろう」

「……そう、あのベグラギュドに」

「知ってるの!?」

大悪魔ベグラギュド、世界最大であるメジス魔界の三割を支配していた大悪魔。

偶然悪魔の巣窟に紛れ込んだラクラによってついでのように滅ぼされた悪魔でありエクドイクの育ての親。

ラクラに倒されてしまったと言うだけで哀れなのだが、その名が人間界にはほとんど知れ渡っていないのだ。

「知っているわよ、私は元々メジスの聖職者だったんだからね。時折賢い悪魔がその名を口にしていたわ、悪魔族の中でも強大で名を持つユニーク級の魔物よ」

「ちなみに経緯を話しますとですね――」

とりあえずエクドイクの生涯とラクラとの因縁を説明する。

「呆れた、ラクラったらユニーク級を滅ぼしておいて報告もしてなかったのかしら」

「それが見た目で判断が付かなかったそうで、苦労も無かったそうな」

「そんな筈ないのだけれど……ユニーク級にもなれば通常の悪魔が束になっても勝てない筈よ」

「そうなのだ! 我が父は強大で偉大だったのだ! なのに!」

「大悪魔ベグラギュドが死んだことに関しては同情することはできないけれど、貴方の育ての親の名誉を守りたいと言う貴方の意思は尊重するわ。選んだ方法も穏便で確かなものだしね」

流石大司教、話が分かる。

大悪魔に育てられたとだけあって少し心配ではあったのだが衝突の心配は無さそうだ。

「……エクドイク、あんた何歳?」

「詳しくは覚えていないが25よりは上だな」

「確かどこかで……あ、もしかしてあんたゼアット村の出身かしら?」

「――その名をここで聞くとはな、確かに俺を生贄に捧げた村の名はゼアットだった」

「そう……」

マーヤさんの警戒心が一気に薄れていく、何か思うところでもあったのだろうか。

「ひょっとしてエクドイクを知っていたとかですか?」

「直接的な面識は無いわ、ただ私とフィリア――イリアスの母親ね、二人でメジスの悪魔退治をしていた時の話よ」

マーヤさんとイリアスの母親であったフィリアさんは共に悪魔退治の聖職者として活躍していたとのこと。

そしてある日ゼアット村を訪れた、その村はメジス魔界に近い位置に存在しており魔物の被害が多い地域だった。

そんなある日大悪魔ベグラギュドが現れたとの噂を聞きつけ二人はその地に向かう。

村では多くの犠牲者がいた、戦える者は早い段階で皆殺しにされ長期間に渡って悪魔達の支配下にあったのだ。

ベグラギュドは人間に興味を持っており、様々な創意工夫を凝らしていた。

魔界に近いゼアット村は格好の実験場だったのだろう。

聖職者達も何度か訪れていたが悪魔に脅され何も無かったと誤魔化され助けを呼ぶこともできなかった。

マーヤさん達は運よく悪魔の存在に気づけその村にいた悪魔達を滅ぼして村を救った。

しかしその村はもう大悪魔ベグラギュドに眼をつけられた村、再び悪魔達の標的になることは目に見えていた。

そこで村人達を全員メジス魔界から離れた村に避難させる事になった。

「その時一人の女性がいてね、私達がやって来る少し前に悪魔に自分の赤子を差し出してしまったと泣き喚いていたんだよ、あんたの名前をずっと繰り返してね」

「そんな筈は……この名は父が与えたもので……」

ここまで話を聞いてエクドイクも察したのだろう。

ベグラギュドは戯れとしてエクドイクを育て、人間に復讐させる存在にしようとしていた。

本来の名前を自分が与えたとしてエクドイクがゼアット村を襲えばどうなっただろうか、母親の前に息子の面影を残した同じ名前の殺人鬼が現れたらどう思うだろうか。

それくらいのことはやるだろう。

「……ふん、だからと言って俺をわが身可愛さで差し出したことは変わらん」

「そうね、あんたの母親は力も心も悪魔より弱かった。そして力ある者はあんたを救えなかった、私も一緒だよ。遅くなって悪かったわ」

「背負いたければ勝手に背負っていれば良い、こちらには関係の無いことだ」

「……ひょっとすればあんたの母親は生きているかもしれないんだよ」

「知らん、知りたいとも会いたいとも思わん」

「私が探して伝えてあげるのは良いかい?」

「勝手にしろ、だが会えと言う話は聞かんがな」

……うーむ、妙にしんみりしてしまった。

エクドイクの重い過去なんて大体予想できていたが、改めて関係者に話を聞くとおっもい。

あれ、ゼアット村?

「そういえばラクラの母親もゼアット村出身とか言ってたな」

「えっ」

マーヤさんとエクドイクが驚きの顔でこちらを見る。

「あ、いやラクラは一応孤児院で拾われたって話なんだけどな」

ラクラは一度だけ母親について聖職者について尋ねたことがあった。

酒の席でそれをぽろっと溢していたのだがラクラを身ごもった時に住んでいた村は魔物の被害によって滅んでしまい移民として別の村でラクラを出産。

しかし本人も心身満足な状態ではなく、まともに育てられる状況ではなかった。

そういった経緯で孤児院の前にラクラを置いて去っていこうとした所を孤児院にいる聖職者が発見。

話を聞いた後、ラクラを預かる事になったのだとか。

ちなみに本人はその後母親を探し、その姿を見たが自分の姿は見せなかった。

本人曰く『だって、会っても謝られるだけじゃないですか』とのこと。

「ラクラはしれっと村の仇を打ち倒していたんだね、因果な話だよ」

「……だからなんだと言うのだ、俺には関係ない」

「そうは言うがなエクドイク、これは悪くない話だぞ」

「なんだと?」

「ラクラがついでにベグラギュドを滅ぼしたわけじゃない、ゼアット村で起きた惨劇の報復としてベグラギュドを討ち滅ぼしたとすれば聞こえが良くならないか?」

「……」

ポン、と手を置くエクドイク。

「美談になるな」

「まあ実際に語れば美談なんだよ、本人に自覚が皆無なだけで」

「あんた等……まあこっちは好きにやるわ。エクドイク、あんた暇な時こっちに顔を見せなさい」

「俺はここに用などないぞ」

「私があるのよ、あんたが悪魔の事情に詳しいなら色々話を聞きたいのよ。過去に私は悪魔退治の専門家だったのよ、悪魔内じゃ有名にもならなかったのかしら」

「マーヤ……マーヤ……二つ名とかは無いのか?」

「……『一切撲殺』とかならあったかしら」

うわ、もうその二つ名でやばさが分かる。

もう素手で悪魔とか悪霊とか殴り倒してる感しかしない、聖職者にあるまじき二つ名だ。

「思い出したぞ、大悪魔ゼゴデラテスタを打ち滅ぼした『一切撲殺』と『流星拳』の聖職者のコンビがいたと聞く」

「それだわ、片方はフィリアの二つ名ね」

「母の……なんというか……物騒な二人組だったと言うことはわかった」

「多分どっちも素手だったんだな」

「言っておくけど私の方がか弱かったのよ?」

「それは分かります」

格闘系ならウルフェの指南も頼めたのではないだろうか。

いや、ウルフェは細かい魔法は苦手だ、魔法拳と言った技はちょっと相性が悪そうだ。

「それで俺に何の用があると言うのだ」

「こっちもそれなりに詳しいのだけれどね、内部事情を知っている者の話も知りたいのよ。悪魔って拷問してもすぐ死ぬから話をほとんど聞けなくてね」

あーあーあー、聞こえない聞こえない。

貴重な常識人であるマーヤさんの物騒な話なんて聞こえませーん。

エクドイクはとりあえず了承、常識人相手には結構律儀に向き合う奴なんだよな。

見返りとして色々魔法の知識やらを学ばせてくれるとのこと、これでエクドイクがマーヤさんから浄化魔法とか学んだらいよいよハイブリッド化が進むぞ。

なおイリアスとしては生後から面倒を見てくれたマーヤさんが護衛のライバルと親しくなってやや不服な顔向き、良い顔だ。

これで本日の業務は終了、最後はエクドイクを『犬の骨』に連れて行く。

「あ、いらっしゃイリアスにお兄さん! ……そっちの前衛的な方は?」

「エクドイクだ」

ファッションセンスのあるサイラには前衛的に映るらしい、ギリギリ許容範囲なのだろうか。

料理を一通り注文する、ラグドー隊婦人会の淑女達も元気に働いているようだ。

「ほう、ここの職場の人間達は覇気があるな……奥で従っている男もよく訓練されていると見える」

「仮にもこの国最強の騎士団の奥さん達だからな」

ゴッズ……少し痩せたかな?

でも良い顔だからそっとしておこう。

「ラクラ=サルフもここで働かせればマシになるのではないか?」

「なりそうではあるんだがな、あいつは複数の作業が苦手なんだ。ここに迷惑が掛かるレベルでやらかす」

「他者に迷惑を掛けるわけにはいかんな」

「君等の基準がいまいちわからん」

酒と食事が運ばれてくる、エクドイクは肉を食べないので野菜メインの食事だ。

一応ここのメニューも随分と増え、様々な好みの客層に対応できるようになっている。

「ほう……素材ごとにそれぞれが適切な食感となるように火を通している……使われている5種類の香辛料のバランスも季節の野菜を最も映えるように考えられているな……しかしそれ以上にこのメリハリのある味は……そうか、これが塩か」

「ここに連れてきた奴の中で一番まともな分析してくれてるな、酒も飲めるだろ?」

「飲めるが今日は同胞の護衛の体験をするために来ている、頂く訳にはいかない」

「本日護衛のイリアスも飲んでるぞ」

「護衛失格だな」

「ふん、多少の酒で腕が鈍るのかお前は。たかが知れるな、そちらこそ護衛失格だ」

「なんだと!?」

言うまでも無くこの後エクドイクはイリアスと競うように酒を大量に飲む事になる。

お前等揃って護衛失格だよ。

とは言えいつものラクラのように酔いつぶれるようなことは無い。

イリアスも以前酔いつぶれてから自分のペースを覚えたようだしね、そろそろ危ない気がするけど。

「はいはい、酒に負けないのは分かったから、そろそろ酒はストップな。ほら野菜スープでも啜ってろ」

「すまん……ああ、濁りきった泥沼を清らかな泉へと浄化させてくれる……そんな身に沁みる味だ」

「食レポも良いかもしれないなお前。ほら、イリアスも潰れたらエクドイクに背負わすぞ」

「……くっ、仕方が無い」

「仕方が無いのはお前だ、サイラー水持ってきてくれー」

なんで護衛対象が介抱させられにゃならんのだ、この二人相手じゃはしゃいで飲むって感じじゃないから良いんだけどさ。

エクドイクはスープを飲みながらこちらの様子を見て来る、それはよく知っている相手を観察する時の目だ。

「どうしたエクドイク、人を値踏みするような目をしてからに」

「ああ、すまない。ふと気になってな」

サイラから水を貰う、ついでに自分も最後の果実酒を貰う。

ちょっと甘めの酒でこういう席ではデザートの代わりに頼むことも多々ある。

度数も控えめなので料理の口直しにもバッチリな一品だ。

ゴッズの酒選びのセンスだけでこの店の誰も真似ができないほどだ、流石である。

「なんだ、大抵のことは答えるぞ?」

「同胞はラクラ=サルフを娶るのだろう?」

飲んでいた果実酒をイリアスに向かって噴出した。