作品タイトル不明
そんなわけで、もう。
あれは八年前、初めてムールシュトと出会った時のこと。
私は街を彷徨っていた。お兄様を守るため、私自身が力を得る必要があると、幼いながらに思い、あてもなく街を歩くことが多かった。他の王子達は私を眼中に入れていない。それが悔しくもあり、利用する立場だと考えていた。
だけどそんな思惑すらまともにいかない。私につきまとう護衛すら、他の王子の息がかかっていたから。こんなものは子供のささやかな反抗期程度でしかないと、内心でも自分を馬鹿にしていた。そんな時に私に転機を与えてくれたのが彼だった。
近くで喧嘩が起きていると、近くにいた民が鎧を着た私の護衛に助けを求めてきた。私はこの騒動に乗じて、この護衛達の目から逃れられるのではと考えた。逃れたところで、なにかできるというわけではなかったけど、少しでも何か変化を求めていたのでしょうね。
私は王女として、街の問題解決には積極的に関わるべきだと護衛を説得し、その場所へと向かった。
『――』
転がる多くの死体。その中央に佇む一人の少年。その光景に私は息を呑んだ。
死者の傍らには少年を切りつけていたと思われる刃物が転がっており、その全てが歪に曲がっている。
少年は全身に無数の傷を受けており、一つ一つは浅くとも、命を奪うだけに十分な量の出血をしていた。
だというのに、少年は自分のことなどどうでも良いと、猫の死体を寂しそうに見つめ続けていた。
その場を目撃していた者から聞いた話によると、殺された者達は商人が雇った冒険者達で、酒場で盛り上がった帰りにゴミを漁っていた野良猫を見つけ、処分しようとしていた。
それを止めようと口を出した少年に対し、刃物で脅すも効果がなく、ついには斬りつけてしまったそうだ。
だがそれすらも効果がなく、酒の勢いと少年の異質さに飲まれた冒険者達は少年を襲い始めた。
少年は一切の反撃をしていなかったが、冒険者の一人が投げたナイフが猫に刺さった瞬間、少年は冒険者達へ反撃を始めた。
仲間を傷つけられ、逆上した冒険者達は本気で少年を殺そうとするも、彼らの武器は少年を殺すには至らなかった。
なんの躊躇いもなく人を殺めておきながら、少年の瞳は美しいまま。私はそんな彼を気に入り、城へと連れ帰って治療した。
『私は貴方の命を救った。だから貴方は私のために命を使う義務がある。ですが心は貴方自身のものです。私に染まることなく、貴方の色を保ちなさい』
ムールシュトを欲しいと思いつつも、その在り方だけはそのままであってほしいと、そんな言葉を投げていた。
その言葉にムールシュトは二つ返事で了承した。筋が通っているからとかではなく、単純に私の心の形が好みだからという理由で。
私がムールシュトを欲しいと思ったのは、きっと私と彼が似ていたから。自分が尊いと思ったもののためならば、自分の命を含め、何を代償にしても構わないと考える身勝手さからだ。
でもきっと私はムールシュトほど純真なままではいられない。ムールシュトは私を認めてくれているけれど、私は彼ほど強い心を持ち合わせてはいない。
「……まだ立てるかい?」
魔王となったラーハイトさえも倒した騎士、イリアス=ラッツェル。その彼女がムールシュトの前で地に膝をつけている。
剣術の腕はきっと彼女の方が圧倒的に上なのでしょうけれど、ムールシュトからすればそんな差なんて関係ない。
ムールシュトはどれほどの傷を受けようとも不変の強さを維持できる。対する相手は傷を負えば負うほど力が失われていく。
彼にとってこれが最期を迎えるための戦いならば、ムールシュトはその時まで決して倒れることはないだろう。それほどの確信を持てるほど、彼の意志の強さは常軌を逸している。
「当然……だっ!」
イリアスは剣を杖の代わりに立ち上がり、ムールシュトにも負けない不屈の精神を見せている。だけどその精神の強さを肉体に反映させることができていない。
ムールシュトの攻撃を受け流し、自らの剣を当てるも、その刃がムールシュトの肉へと食い込むことはない。そして完全に受け流しきれない衝撃が、彼女の体を徐々に限界へと追い込んでいる。
もはや彼女単身ではこの状況を打破することはできない。なのに御使い様はその戦いを心配そうに見守るだけ。割り込めるような戦いでないのは明らかだけど、何かしらはしてくると思っていたのに。
「皮肉なものね。私はこの場でそこの騎士に殺されたって良いって思っていたのに、ここまで形勢が逆転してしまうだなんて」
「……勝者としての余裕か、それは」
「ええ、そうね。そもそも私にとってその二人の勝ち負けは関係ないけど、自分の従者が勝っている姿を見れば気分も良くなるわ」
御使い様とムールシュトの関係に水を差すつもりはない。だけどこの人にはお兄様のことで多少なりとも不快な気分にさせられた。その報復として、今くらいは嫌味の一つでも言っておきたい。
「ヒルメラ様、舌戦じゃ彼には勝てませんよ」
「知っているわよ。だから嫌味を言って勝ち逃げしたいんじゃない」
「勝ち逃げ……か。確かに頃合いだな」
「……?」
御使い様はまるで今まで我慢していたものを吐き出すかのように、大きく息を吐いた。
「ヒルメラ、どうして『俺』がここにいるか分かるか?」
「どうしてって、私を止めるためでしょう?」
「『俺』がここにいることに意味があると、お前は思っているのか?」
御使い様が今この場所にいることは、私にとっては何の意味もなさない。私の目的はお兄様を王にするために尽力すること。この場所だろうが、少し先の未来だろうが、私の死を以て完結さえすれば、私の勝利。それは決して変わらない。
「――ないわね。私やムールシュトを説得して止めようとすらせず、ただこうして自分の命が奪われるまで佇んでいるだけだなんて、時間の無駄じゃない」
「『俺』がここに来た理由は、勝利条件を満たすためだ。両者が争う時、勝者は片方だけ。『俺』にとっての勝利とは何を意味するのか、お前は根本的な勘違いをしているよ」
「……?だから私を――」
「ヒルメラ、お前に勝利させないことが『俺』がここにいる理由だ」
御使い様の腰に下がっていた木の剣が僅かに蠢く。以前ムールシュトが言っていた悪魔憑きの道具。御使い様の身の回りの世話をする程度の能力があるとは聞かされていたけど、この状況を覆すような力はないはず。あるのであれば、イリアスがここまで負傷するのを眺めているわけがない。
木の剣から影が形を造り、御使い様の近くを漂う。御使い様はその影に手を入れ、何かを取り出して私の方へと放った。
「一体何……を……」
それが未知の物であったならば、私の思考は止まることはなかっただろう。だけど私はそれが何なのかを瞬時に理解してしまっていた。
私が知っている物。私が用意した物。そしてそれはこの場にあってはいけない物。
私が普段小物入れとして使っていた小さな布の袋。それが目の前に転がっていた。
「見覚えはあるよな?城内に解き放ったアンデッド、それが寄り付かないための物。お前が側防塔、ワシェクトを監禁していた場所に設置していた匂い袋だ」
「な……な……なんてことをしてくれたのよ!?」
ありえない、ありえない、ありえない!御使い様がこんな愚行をするなんて、予想できるわけがない。これをここに持ってくることの意味を、理解できないような馬鹿だなんて想像できるわけがない。
「きっと『俺』やその仲間なら、側防塔にアンデッドが寄り付かないことに気づき、この匂い袋の存在に辿り着くと思っていたんだろう?それを利用して、ワシェクトを安全に避難させてくれると」
その通りよ。お兄様と仲の良い御使い様ならば、必ずお兄様の場所を見つけ出せば救出する。匂い袋の存在にも気づき、より安全にお兄様を連れ出してくれると。
「分かっているのなら――っ!?」
そこまで口に出して、思考が一つの意味に気づく。気づきはしても、私の頭はそれを受け入れようとはしない。でもそれが正解なのだと、御使い様の目は言っている。
「『俺』はお前を悪だなんて思ってはいない。理解も共感もしてやる。だけどその野望は砕くと決めた。だからお前の勝利を奪う選択を行ったんだ。ワシェクトが死ねば、お前はどうやっても勝者にはなれない」
「嘘よ……嘘よ嘘よ!御使い様にそんな非道な真似ができるわけがない!私に敵意を向けないで、そんな残酷なことを――」
「敵意ってのはな、害する意思を隠さないものだ。ああ、『俺』は敵意を抱いてはいないよ。俺がお前に向けているのは、ただの悪意だ」
御使い様は疲れたような顔で笑う。その笑みを見てドロリとした感情が全身を巡り、吐き気がこみ上げてきた。
この人は、こいつは、ただ私に勝たせたくないがためだけに、お兄様を危険な立場に追いやった。その上で笑ってみせたのだ。
チサンテやユミェスのように、いや、私に対する嫌がらせのためだけなのを考えればそれ以上に外道な真似を……っ!
「匂い袋を取り外しても残り香がある限り、外にいるアンデッド達はすぐにはワシェクトを襲わないだろう。だからここに『俺』がいる必要があった。お前に外の状況を把握させないように、時間を稼ぐ必要があったからな」
「――っ!」
こんなところにいる場合じゃない。今すぐにお兄様を助けなければならない。まだお兄様が死んだと決まったわけじゃないのだから。
「ヒルメラ様っ!ハッタリです!心を乱されないでください!」
「っ!?」
ムールシュトの出した大声に体が思わず竦む。この八年間、彼にここまで大きな声で呼ばれたことは一度としてもなかった。だけどそのおかげで思考をする余裕が生まれた。
「ハッタ……リ……」
「そうです。確かに匂い袋は本物ですが、それでワシェクト様が死ぬように見せているのが彼の計略です。彼にワシェクト様を害することはできません」
そう、それだ。私に悪意を向けていたとしても、それでお兄様を害することができることとは結びつかない。たった数日の付き合いだった敵の間者の死にすら激怒する男が、より友好的に接していたお兄様を見捨てられるはずがないのだ。
それでもまだ心は揺れている。ひょっとすれば、もしかすればと、可能性を捨てきれていない。
「で、でもこれがここにあるということは……」
「アンデッドにワシェクト様を襲わせるのであれば、ウルフェに遊撃をさせる理由がない。きっとミクスやエクドイクが既にワシェクト様を確保して、避難を――」
「確かにセレンデ城には『俺』とイリアス、ウルフェとミクスの四人で来た。だがムールシュト、ウルフェはお前が倒したんだろ?」
「……そうだね。だけど僕はミクスの姿を見ていない。彼女の腕ならアンデッドに襲われようともワシェクト様を――」
「ミクスならさっきからずっとそこにいるぞ」
彼が扉の方を指差すと、その周囲の空気が揺らぐ。そこに現れたのは姿隠しの魔法で隠れていたミクス=ターイズだった。
何故潜んでいたのか、そんなことを考えることなどできない。ただ分かったのは、私に繋がれた鎖で逃げ出すこともできず、自らを襲おうと集まるアンデッドの中で、お兄様は完全に一人で放置されているということ。
「お兄様っ!」
体が弾けたように走り出す。今お兄様を助けられるのはもう私しかいない。早くしないと、お兄様はっ!
扉へと一直線に駆けていると、その前にあの男が遮るように立ち塞がった。腰に下げている木の剣すら握らず、ただ両手を広げ、私の前に。
「通すと思っているのか?」
「――っ!邪魔よっ!」
魔法を構築し、放つ。死霊術と共にラーハイトから教わった水晶を造り出して穿つ攻撃魔法。戦闘経験のある者相手には効果がなくとも、魔法すら使えない脆弱な男一人、なんの問題もなく――
「……っ、どうして、ムールシュトッ!?」
邪魔をする男の胸を穿とうと放った魔法は、その前に飛び出してきたムールシュトの胸へと深々と刺さっていた。
あれ程の強さを持っていたイリアスの剣すら弾いていた強固な肉体に、私程度の魔法が通用するなんて思わなかった。ううん、それよりもどうして私の邪魔を――
「っ、彼を壊すのは僕ですよ。それはヒルメラ様でも譲れませんから。さぁ、こんなところで寄り道なんてせずに、ヒルメラ様はワシェクト様のところへ。邪魔はさせません」
ムールシュトは優しく笑い、胸に突き刺さった水晶を引き抜く。既に血は止まっており、そこにはいつもと同じ、揺るぎのない私の騎士が立っている。
私は再び走り出し、扉へと向かう。今度はあの男は前に出ず、扉の近くにいたミクス=ターイズも邪魔をしなかった。
◇
ヒルメラ様は一度も振り返ることなく部屋を出ていった。ミクスの妨害があるかもしれないと身構えていたけれど、それも杞憂に終わった。
「恋する女の子相手に、随分と酷い仕打ちをするじゃないか」
「この程度じゃ済まないさ。ヒルメラはこの後、より後悔することになる」
彼の心の形には軋みが生まれている。それがヒルメラ様に対し、罪悪感を抱くような何かをしたのだと物語っている。
それがどのようなものか、完全にはわからないけれど、ヒルメラ様もご愁傷様です。だけど、僕の方もヒルメラ様のためにしてやれることはもうありません。
勝利条件……か。僕もハークドックやウルフェを殺すことが僕なりの勝利条件だったけれど、そう考えると連敗続きなんだよね。まあ、最後の最後に勝てばそれで良いわけだよ、うん。
「ヒルメラ様を焚き付けたのはついで、か。僕が君を守ると、ワザと襲われたね」
「まぁな」
イリアスへの援護のつもりだったのだろうけども、これは本当に酷い。何がってイリアスに対してだ。
今イリアスとミクスは本心からホッとしている。ヒルメラ様が魔法を構築した時、イリアスの心は本気で揺らいでいた。僕が間に入ることを前提に指示を受けていたのであれば、ここまで揺れることはなかっただろう。
イリアスの傷は深く、誰が見ても満足に動けない状況。なのに彼はワザとヒルメラ様に襲われた。ミクスに『動くな』と命じた上でだ。
「僕が助けに入らなかったら……は愚問か。うん、僕は必ず君を守った。君はそんな僕を理解していたわけだからね。イリアスはいつもこんな無茶な真似を間近で見てきたのかな。大変だったでしょ?」
「……そうだな。慣れることはないと諦めている」
彼の周到さにため息が漏れる。こうなることを完全に予知することなんてできやしない。これは僕がイリアスよりも強く、彼女を圧倒し、動けなくなるまで追い詰めることを、想定の一つとして張っていた予防線の一つなのだろう。
僕が人の心の形を見ることができることも、その揺らぎを利用してあらゆることを判断していることも、全て想定にいれて、イリアス達の感情の揺らぎすら利用してみせた。
「他にどれだけの策を考えているのやら……」
「ここまできたらもう残っている策なんてほとんどないさ。お前が思っているよりかは少ないよ」
ああ、彼はヒルメラ様を追い詰めるだけではなく、僕に対しても全力で向き合っていたんだ。それはとても嬉しい。こんなにも僕のことを想っていてくれたんだって、口がにやけてしまう。
「そっか……。じゃあ、戦いの続きと行こうか」
イリアスの方へと向き直り、剣を構える。彼女は随分と耐えたけど、限界も近い。早く終わらせて、彼との最期を迎えなくてはならない。魔力強化を行い、一気に踏み込――
「あ」
転んでしまった。足が思うように動かなくて、変な踏み込み方をしてしまったようだ。まあ両足はとっくに壊れているし、仕方のないことなんだけれど。でもおかしいな、さっきまではちゃんと無理やりに動かせていたのに。
「それがお前の弱点だよ。ムールシュト」
「……弱点?」
「お前の超人的な肉体、人の心の形を見ることができる力、これらは別々のようで、実は一つの才能からきている。お前の落とし子としての才能は魔力の形を維持するものだ。お前はどんな攻撃も通用しないんじゃない。どんな攻撃を受けても、自身の形を維持していただけだ。自身の形を見失わないその認識能力が、相手の心……魔力の形を読み取る力を与えてくれていたんだろう」
その通りだ。僕は僕の形を見失ったことは一度もない。僕が僕である限り、この体は機能を失うことはなく、いつだって僕の思うように動いてきた。
肉体そのものが反動で傷つこうとも、そんなものは後で治せば十分なのだ。だけどそれが今上手くいっていない。原因は――
「……キレちゃったか」
「自身の形を維持するには相当なまでに強い精神力、意思が必要だったんだろうな。一つの目的に対して、揺るぎのない覚悟を抱いていたお前の意思は強く、崩すことはできなかった。だから目的をブレさせた。『俺』を囮にして、『俺』を壊すから守るに」
だからか、ヒルメラ様の拙い攻撃魔法程度で胸を貫かれてしまったのは。あの時、僕は一瞬自分を見失ってしまっていたのだろう。彼を壊すと決めた僕を。
そのせいで騙し騙し動かしていた体が限界に気づいてしまった。まるで夢から醒めてしまったかのように。
「あはは、凄いや。こんな僕自身でも把握していなかった欠点を突けちゃうのかぁ……」
「ムールシュト、お前はもう……」
「うん、そうだね。僕はもう助からないよ。僕はもうウルフェに殺されている。厳密に言えばハークドックとウルフェの二人かな」
思えばハークドックのあの一撃で砕かれた骨が、心臓に刺さり楔になっていたのかもしれない。まあウルフェがただ強かったって可能性もあるけど、二人がかりで殺されたことにしておいた方が気分良いしね。
「……最期を看取るだけじゃ、物足りないのか」
「足りないね。僕はヒルメラ様のために戦い、死ぬことになった。死ぬからには最後に思い切り望みを叶えたい。だから君を壊すんだ」
再度意識を集中させ、魔力で自分の体を形成していく。肉塊になった足も動くものとして扱い、無理を通り越して立たせる。
意思がブレたのはあの一時だけ、もう揺らぐことは決してない。剣を握り直し、彼を背にイリアスを見る。
彼女は既に呼吸を整え、僕を迎え撃つ用意を整えている。普通の人間のはずなのに、あんなにボロボロで動けるなんて、本当に凄いや。
ここまで意思を通すために闘い続けられる相手がいるなんて、僕はなんて恵まれているのだろう。
一息に踏み込み、イリアスへと突きを繰り出す。今までと変わらない全力の一撃、もう彼女にこれを防ぐことは……あれ。
「ムールシュト。お前の意思は痛いほどに伝わった。彼を護ると誓う私の覚悟よりも強く、純粋であると思い知らされた」
イリアスは僕の突きを正面から受け止めていた。続く動作で剣が跳ね上げられ、空いた胴体へと彼女の剣が振り下ろされる。
「意思の強さでは負けを認めよう。だが、ここは私の意思を通させてもらうぞ!」
おかしいな、どれだけ心が強くても防ぎきれるような一撃じゃないのに……ああ、そうか。もう僕の方が――